鮎毛バリ釣りと金沢サクラマス情報その2

金澤孔雀鮎毛バリ本舗 「けばりや中山」
加賀伝統工芸研究所 ・毛バリ部門

2011年まで犀川・手取川で釣れていた鮎毛バリ写真集

2013-08-23 05:01:00 | 鮎毛バリ別使用法と釣り用語解説
再掲示 2014年


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2011年まで犀川・手取川で釣れていた鮎毛ばり
手作り ハンドメイド 鮎毛バリ



(独学)弟子入り全部断られた。


加賀毛バリの実演の見学とビデオを見て作った。

巻き方は、文献上で日本最古の巻き方。



参考文献

「鮎のどぶ釣り」

岡部丹虹著

昭和6年発行

木星者社書院

216頁

鮎毛針の巻き方

::::::::::::::
鮎毛バリ写真

10倍拡大写真
実寸全長8ミリだぞ。




毛バリ名:あじさい

写真の毛バリは、全長8mm



解説 犀川で近年流行っている毛バリ。

釣れた条件 早朝のすき水

毛バリ名:あじさい先赤ラメ玉


写真の鮎毛バリは、全長8mm

   犀川で流行っている毛バリ

   雨後の濁りで、日の出前から釣れ続ける。

釣果 2011年10月の濁りで18cmオーバーが
   早朝から入れ食い

 (すき水になると赤玉は、釣れ難くなくなるので注意)

☆赤ラメ玉を追加しただけで、釣れる条件が違ってきます。

 何種類もの先玉の色を試しています。
   
魚は、色が判別出来ないって人間の勝手な言い訳?

 そんな事はないのではないかな。

 色を変えると鮎の反応がぜんぜん違うよ。

 人間の網膜は、光の3原色を電気信号に変えて

 視神経を脳に送っています。

◎魚は、紫外線が見えるかも?

仮説2005年6月17日

 魚の網膜は、光の3原色+紫外線の波長を

 電気信号にして脳に送っていそうです。

 何故なら、紫外線を出す針や餌の食い付きが凄い。

 

 協同研究者機関募集中

 仮説がどんどん、ひとり歩きしてる(^^)




☆赤熊シリーズ(雨量が多く濁りやすい北陸仕様)

赤熊→黒巻に赤帯2本

使い方

 透き水up_slow赤熊right赤熊中金right赤熊中銀

up_slow雨後濁り濃い

解説:

釣れやすい条件

 すき水には、中帯ラメなし先玉22金

 空が赤い夕焼け時は、1時間程 中金(金帯)

 日没後は、中銀(銀帯)蛍光玉

 銀帯→雨後または、白濁、川底見えない時

☆22金か24金でないと玉が黒くなる。(金沢金箔使用)
銀の含有量が多いと銀が酸化して黒くなる。

 赤熊先玉22金
    金の含有量が少ないと黒くなる


 赤熊中金先玉蛍光
  中金(金帯)空が赤くなる時間に好く釣れる


 赤熊中銀先玉22金

  銀帯→雨後または、白濁、川底見えない時

  銀帯は、フライフィシングのマスが濁りで

  有効と解説されていた。

  鮎毛バリに巻いて実験したら、白濁の手取川で釣れた。

  川の条件が悪いほど釣れる。

浮舟くずし赤ラメ玉→元茶黄色帯2本胴青羽巻き 

写真の鮎毛バリは、全長8mm

2008年9月手取川で28cmの鮎が釣れた毛バリ

ハリス:ナイロン2号仕様

35センチのサクラマスを釣った後に、

28センチの鮎を釣り

20センチオーバー30匹/1日を20日連続した。

◎黄色帯2本は、鮎のパーマークの色なので

 夏の大鮎が遠くから寄ってくる。






歌占(うたうら)1号先玉蛍光

 「天狗鉤」桶川他気雄氏考案の毛鉤
 手取川 梅雨以降、日中毛バリ。
 桶川氏(天狗針):石川県白山市と
 名人村田歳久氏(村田鉤):石川県金沢市出身と
 親交があった事を示す文献を博物館で発見しました。


毛バリ名:浮舟(うきふね・うきぶね)先玉22金

→青詰巻に赤帯2本

(福富針では「赤熊」)



 福富正枝氏のお弟子さんらしき人が
 石川県能美市(辰口温泉)谷口氏、「赤熊」として
 販売していた。白山市立鶴来博物館で確認

毛バリ名:岡林4号先赤ラメ玉

 水が澄んでないと威力が発揮されない。

 北陸の河川は、雨が多いので濁りがあると釣果が下がる。



毛バリ名:赤かに

庄川に行く人が作ってほしいという毛バリ。



毛バリ名:銀熊(ぎんくま)

→黒詰巻きに銀帯2本


 釣れる鮎が大きい。

 お盆以後に友釣りと並んで釣ると同じサイズが釣れる。

 10月末まで必ず釣れる。

 犀川特有の「地バリ」でした。

 宣伝したら、全国的に釣れる亜種がいっぱい増えた

 すき水からにごりまで釣れるから便利な針



毛バリ名:黒椿(くろつばき)

 数釣り。アタリが多い。アタルと爆釣。
 角度を変えると万華鏡のようにキラキラして綺麗
 釣れ続けるので、すぐに売れてなくなる。


鴨緑江(おうりょくこう)先巻き銀帯

 濁りバリと書かれている。
 玄人ごのみ。
 神通川と庄川に釣りに行く人が購入されていく。


毛バリ名:源氏車(げんじぐるま)
→黒詰巻きに橙帯1本

 神通川で4号バリが人気だったと聞いた。


毛バリ名:こまつ元金銅群青ラメ底


群青ラメ=青紫ラメは、川底の石をなめて

光っている鮎が釣れる。

錘の重さがなくなったら、大鮎が毛バリをくわえている。

大鮎は、アワセを入れ硬い唇を貫通させると釣れる。

アワセを入れないと、すぐに毛バリを吐き出す。

◎1回毛バリを吐き出した鮎は、

 最低1ヶ月毛バリをくわえない。





毛バリ名:こまつ元銀黄緑ラメ底

 日の出前、早朝。 石付きの浅瀬。見える鮎が釣れる
 犀川の名人が、黄緑ラメを好む。普通は市販なし。
 釣れるが、見せると黄緑ラメを好む釣り人はいない。


掛の矢(かけのや)先赤ラメ玉

2011年秋に誰も釣れない日中に釣れ続けた。
アタルと止まらない。



毛バリ名:霧島胴金底

 雨後の濁り
 2013年にごりの6月に釣れた。



毛バリ名:黒仙石(くろせんごく)

 川が澄んでいる浅瀬
 昭和初期の金沢の名人が好んだ毛バリ。



毛バリ名:黒髪(くろかみ)

 中大鮎が釣れる
 2008年夏、日没後に巨鮎が爆釣し続けた。
 2011年、低水温で鮎が小さいのか釣れなかった。
 ハリスを太くしないとすぐ切られる。
 金か銀ラメを入れると早朝から釣れる。

 金帯を入れると「国士無双」となじみの名前になる。
 玄人好みの特注品 

毛バリ名:五郎(ごろう)中銀

 低水温。当たれば、地鮎が解禁から釣れる。
 アタリは遠いが、誰も釣れない時に釣れる。
 名人の針箱に必ずある。
2007年低水温時に、18センチから20センチが連続58匹1時間で釣れた
 高速手返し

毛バリ名:御所車(ごしょぐるま)




毛バリ名:十文字(じゅうもんじ)

 緑は、日中に釣れる場合が多い
 日中の瀬で名人が釣る。
 仕掛けの赤ビーズを黒く塗ると釣れる
 鮎が嫌いな赤ビーズのままだと、鮎が散る
 赤ビーズは、鮎が散るので日中に見える鮎は釣れない


毛バリ名:銀するすみ中銀先玉22金(銀帯1本)
→黒詰巻に銀帯1本


 白濁の手取川で釣れる。

 雨後の濁り

 低水温

 手取川で釣る時に必ず使う毛バリ。

 中銀でないと、白濁の濃い時は釣れない

 ☆類似品 「銀熊」(銀帯2本。)

 国道8号線橋の下で釣れる

 道糸2号の常識はずれの仕掛けで釣る。

釣れ方

 大物が釣れると、「ぐぃーん」

 と鮎が走る感覚を楽しむリピータが一番多い毛バリ

 「ぐぃーん」は、8月20日以後におこる。




毛バリ名:ピリケン(中青帯)

 村田歳久氏(金沢市出身)「村田バリ」の
 毛バリ見本のコピー


毛バリ名:紫式部先玉22金


ピンク熊→黒詰巻にピンク帯2本

 水の澄んだ浅瀬。
 平地や下流の名人が数種類、必ず持っている毛バリ。
 ☆ピンクラメ帯2本もすき水で釣れる。

毛バリ名:暗(やみ)がらす中銀先玉蛍光

(闇烏:昭和6年の文献に闇烏と書いてあります)
 日没後、入れ食いになる確率が高い。
 中金は、空が赤い10分だけ釣れて、
 日没で釣れなくなる。
 銀帯は、金帯が釣れなくなると釣れる。

毛バリ名:八つ橋金底

 雨後の濁り
 流れの速い水面を泡と同じ速さで流すと、鮎が飛びつく。




boy☆コメントは、あくまで、作って釣ってみての感想です。

犀川と手取川の多数の名人の聞き取りで

毛バリを作成しています。

販売許可の下りない毛バリは、販売できません。

雨で濁らない石川県以外の河川では、

釣れるか分からない。

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 見える鮎が散らない
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10月中旬早朝、夕方に鮎毛バリを使って瀬で釣れる鮎。
(金沢犀川街中の釣り)

○鮎がいれば釣れる。
○見える鮎は、工夫すれば釣れる。
○竿さばきが夏とまったく違う。
○いつまでも、解禁と同じ釣り方してると釣れるはずない。


ヒント:鮎は、毛バリ慣れしている。
重要:鮎よりたくさん思考する事が大切。

(先輩からの教え)
名人は、秋の日中に釣る。
湧いていいたら、釣れる確率高い。

コメント
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