参照
月刊「つり人」2011年6月号
P135~140
鮎毛バリの記事が記載されました。
バックナンバー購入して見てください。
表紙
P134トップ記事
P134語らい
P135播州毛バリ伝統工芸士5人衆
P136
○勝岡毛針製作所
推薦バリ
写真
赤カニ青ヅノ
黒髪清水赤ラメ帯赤ヅノ
○龍王針本舗
推薦バリ
写真
春竜赤底
光夕映
P137
○ユメヤ商店
推薦バリ
ちはら朱ポチ青ツノ
紫乃黄ズノ
P137
P138
○まさる針本舗
推薦バリ
赤熊中金・キララ・ラメタスキ掛・ピンク南郷
青ライオン・キララ・ラメタスキ掛・元南郷
○横山金四郎商店
推薦バリ
青ライオン
玉虫
P139竿つり
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鮎毛バリ注文先電話番号↓検索
参照)播州毛バリ注文先資料
播州釣針協同組合∋
取扱品目分類別名簿(毛鉤・フライ)
そうそうたる日本の釣具メーカが、
人口5万人の
兵庫県西脇市に集中しています。
古くは「黒田庄」
○○庄は、荘園の名残りです。
とても古くから栄えていた証拠です。
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考察1
読んで見てください。
月刊「つり人」2011年6月号
伝統工芸士の推薦鮎毛バリと連絡先がでています。
早速、「つり人」2011年6月号を購入して
5人の伝統工芸士に鮎毛バリを注文しましょう。
河川名、釣る時間などで釣れる確率の高い
鮎毛バリを選択して作ってくださいます。
全国の河川の人気鮎毛バリをご存知です。
金沢の先輩方もシーズン前に、
それぞれの釣り人が、数十本ずつ注文されています。
播州バリ崇拝者多数おられます。
○播州バリは、男の方が専業で毛バリを
巻く「男バリ」です。
自分で巻いて自分で試し釣りをして、
楽しんで毛バリを巻き直します。
釣り方も、釣れる場所もお客さんに教えられます。
最善のことは、釣り場の釣り人から、刻々変わる
川の釣れバリ情報を生で聞き、毛バリ巻きに
活かせる事です。
考察2
さて、今年は、どんな鮎毛バリで釣れるのでしょうか?
○毛バリ
昨年ののデータ
金沢犀川解禁日、針箱の800種の毛バリ
1種類の基本バリ
「赤熊」を元巻き、中巻き、胴巻き、ツノ(ケン)
先玉を変えると何十種類にもなります。
亜種(あしゅ)と気候や鳥や植物では呼ばれます。
基本バリだと少ない数しかまだ巻けません。
数種類の基本バリの亜種で800本
○別途、釣りの先輩から、
「これ見て勉強せい」
と続々いただいた名前のない200本の毛バリを
巻き直して揃えていきました。
名前があるのでしょうが、調べてもわからない毛ばりが多い
どうやって名前がわかるのでしょうか。
基本バリのパターン外の毛バリは(TT)です。
そのうち、袋に入った毛バリがでてくるかもしれません。
○解禁日に釣れたのは、
竿に付けた100種ほどの毛バリの中で
40種ほどでした。
3回上下して釣れないと交換。
解禁に釣れないハリもたくさんあります。
その中で赤い毛バリは、ひときわたくさん釣れます。
午前に150匹ぐらい。とびきり小さいのが
水面近くで食い付きます。
鮎は小さく、釣りびくの網目から
半分以上逃げていきました。
S輩から、
「熊系と青ライオン系の毛バリは、大きい鮎が釣れる」
と聞きました。
先輩のビクは、大きい鮎がいっぱいでした。
「どんな鮎を釣りたいのか。
よく考えて毛バリを選択しなさい。」
数釣りか、塩焼きサイズ釣るか。
それは、釣り人の自由です。
きっと、ブログの内容からすると
大きい鮎がいい。
○大きい鮎のいる水深。
日中、
海の魚も川の魚も普通、
底にいる魚は大きく
水面いる魚は小さいです。
学生時代に川の淵に潜ると、
小さい鮎は淵の水面に止まっていました。
底に潜っていくと
水中めがねで見ると、とてつもなく
大型のサクラマス
大型イワナ
ぞっとするほど大きいサクラウグイ
尺鮎
などが、底から湧き出す清水の
近くの石に緑の藻が生えた石の隙間
にいました。
遥か上に見えるのは、
水中めがねで見ても小さい魚ばかりでした。
どうせ鮎を釣るなら、大きい方がいい。
淵の底に仕掛けを沈めて、
竿を動かさずに、大型鮎だけ狙ってました。
アタリがあったら、夢中でひっぱり上げる。
返しのない鮎バリで淵の底から鮎を釣りあげる。
その為には、テンションをかけて抜き上げてました。
鮎釣りを本で学習しようにも、本がない時代でした。
竹の3段継ぎの短い竿で淵の底だけねらってました。
○淵の底からやってくる鮎
手取川、天狗橋上流、亀淵でM先輩が、
数年前、真夏の日中28センチの鮎を釣りました。
抜き上げた亀淵の深さを測ったら8mでした。
みち糸は、水深8m+1m、
竿8mです。日進のリール鮎竿です。
でも、鮎が釣れても糸を出しません。
ごぼう抜きするだけです。
リールは、きっと、水深にハリスを合わせるだけの
ものでしょう。
犀川、庄川、神通川と使い方が異なります。
うーん。
魚が釣れて竿と同じ長さまでハリスを出して釣るのは、
鮎だけではないでしょうか。
○アタリにアワセを入れる毛バリ釣り
糸フケアタリに思い切り、合わせを入れないと
解禁日翌日以後の鮎は、
鮎の口ビルを貫通させる事はできません。
手取川の鮎は、東北の鮎と天然鮎の子孫です。
上から見ると体長のわりに横幅が普通の倍はあります。
引きが強く、必要以上に口ビルが硬くて分厚い。
22センチを超えると、鮎のさらに上口唇は硬くて厚くなり
返しのない小さい針では貫通しません。
○アワセを入れないと、
たとえ針を咥えても、返しがないので、
竿をおもいきり上げていないと針馴れした鮎は体を回転して、
楽々逃げていきます。
○アワセ
毛バリを咥えているのは、ハリスが、不自然な方向に
移動するので分かります。
竿先を全く動かさないのが大鮎の特長です。
そうでないと大きくなる前に釣られています。
ハリスが不自然な方向に走るのに気が付くためには
竿の上下を蟻が歩くより遅くする必要があります。
竿さばきは、たくさんあります。
○参考文献
「早取り法」
日本毛鈎つり連盟東京支部 高橋紫川
アタリと同時に竿をビューと引き、
鮎を抜き上げ、左手でサッとつかむとビクに放り込む。
参考文献終わり
○金沢犀川で教えていただいた釣り方
ドブ釣り発祥の地で現存する釣り方
「鮎毛バリの脈釣り」
解禁日翌日から落ち鮎までの釣り
糸フケでアワセを入れる
「鮎毛バリの揺らし釣り」
毛バリのハリスを揺らして落とし
揺らして引き上げる
すき水~濁流まで釣れる
「鮎毛バリのゼロ釣法」
急流の泡と一緒の速さで水面だけ流す
濁りの増水時に水面を流す
「鮎毛バリの忍者釣り」
見える鮎を、イワナ釣りみたいに、
岩陰や、岸から離れて人陰を見せないで釣る
岸壁の上から、岩の側面の苔を食べている鮎を釣る
「鮎毛バリの瀬釣り」
荒瀬で友釣りで釣れる鮎を釣る。
瀬で毛バリを流す。
「鮎毛バリの高速流し釣り」
毛バリを水の流れより早く水中を流し、
錘を水面から離した瞬間に片天秤が反転して
鮎が飛びつく釣り
「ちゃら瀬釣り」
水深5センチから10センチのちゃら瀬で、
竿の上下できなのでそまま上流から下流に流す。
11月~12月に錆びない鮎が釣れる時は、
日中に釣れ続ける。
鮎は大きい。
まだまだあります。
いろんな釣り方を
先輩から教わりました。
☆細かい違いは、まだまだあります。
釣り方で鮎竿の長さが異なります。
釣り方の本も何もないので、
釣れている先輩の真似をするしか方法がない。
同じ釣り方をして、後で先輩方に釣り方の意図を
聞いています。
それぞれの釣り方で毛バリの好みが異なります。
○八つ橋の釣り方
ぶっつけ、急流で釣れる
→どうやって1つの釣り方で釣れるのか不思議です。
いろんな釣り方があったに違いない。
「金糸八つ橋」を濁流の急流で釣るときは
「鮎毛バリのゼロ釣法」
急流の泡と一緒の速さで水面だけ流す
濁りの増水時に水面を流す
にすると釣れました。
まさかの釣りです。
実験してみてからでないと分からない。
○ドブ釣りは、錘を付ける前は、
普通の鮎毛バリの流し釣り
でした。
どの本にも書いてあります。
錘を付けて淵(ドブ)の底に沈めたら、
見たこともない大きな鮎が釣れた。
○基本的な鮎毛バリの時間帯別選択
太陽が昇る前は、「清水」、
朝日が出ると、熊系「茶熊」、「赤熊」、
赤系「八つ橋」、「エリコク」。
変わった所で、解禁に秘かに低温で大物が入れ食いになる
ピンク系の「五郎」、「桃ぼかし」、「ピンク熊」
本命の「岡林4号」でしょうか。
これで、10種類は軽く超えます。
ラメ、角、元巻きの色を変えると釣れ方が違ってきます。
これは、先輩のデータを元にしています。
○先輩方は、普通40年以上のデータを
それぞれ持っておられます。
親子3代のデータを持っておられる方もおいでます。
100年以上前のデータが蓄積されています。
70歳の先輩が明治初期生まれの先輩の祖父の使っていた
アタリバリを保存されています。
○仕掛けと鮎片天秤
先輩方と相談して改良しています。
「天秤で鮎の釣れ方が変わります。」
各自、自作の天秤を改良しながら釣っておられます。
釣る場所で天秤も変えます。
昨年は、ハリスのからみにくい
加賀で古くから使われている
馬毛・馬尾(バス)片天秤を解禁日に
改良を依頼されました。
数十種類見本を作って改良しました。
秋に少しまともなのができました。
「馬毛バス天秤」
他に
ナイロン片天秤
ワイヤー片天秤
ステンレス片天秤
ピアノ線片天秤
ワイヤー両天秤
真鍮片天秤
海釣りの仕掛けを改良しておられる方もおいでます。
好みがあるので、他人の天秤を
罵倒するのはよしましょう。
○自作する時は、錆びにくく加工しやすい
ステンレス製の針金?を
曲げて作ると作りやすいです。
改良するうちにだんだん釣れるようになります。
正解はないです。
自動ハリス止めをくみあわせると関東仕様になります。
北陸仕様は、錘を下げるところにクイックスナップ
を使います。ハリスを止める所は、浮き止めゴム中
が使いやすいです。
○針金の材質、ビーズの色、サルカン、天秤の材質
で、釣れ方がガラリと変わります。
自分に合わない天秤で、ハリスを絡ませていては
夕まずめの入れ食い時の手返し時間が長くなるだけです。
○夕まずめがない山間地の釣り
夕日が沈む所が見えません。
年中、夕方曇りです。
夕日が丸い事はしりません。
よって、山間地には、夕まずめは殆んどないです。
朝釣るか、日中釣りまでです。
夕まずめに鮎が釣れる事はないです。
昼、日中に釣れる毛バリが必要になります。
それで、ほとんどが、日中に釣れる毛バリに
なります。
釣れない時に釣る。
夕まずめのおいしい釣りは、したことがありませんでした。
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「鮎の毛バリと色彩」については、優れた研究者に
桶川他気雄(石川県・鶴来の人)がいた
参照
鮎毛バリ大図鑑 別巻 鮎のドブ釣り
竹下苔石著
㈱淡渓舎
A-11ページ
考察
鮎毛バリの日中バリは、
金沢出身の故村田歳久さんから直接指導を受けた
故桶川他気雄さん(石川県旧鶴来町三丁目)
(のじや「天狗バリ」)
の毛バリにありました。
総天然羽毛製
桶川作「村田バリ」
桶川作「天狗バリ」が
鶴来で販売されていました。
市販品の安価な毛バリもありました。
○「福富バリ」の製作者福富正枝さんから
指導を直接受けていた毛バリ巻き師が
石川県旧辰口町のフッシング谷口釣具店で毛バリを
販売されていました。
手取川の上流と中流の毛バリは、
村田歳久さん指導の毛バリ。
手取川中流から下流の毛バリは、
福富正枝さん直接指導の「谷口毛バリ」。
と、考えられます。
「毛バリ大図鑑」に写真が記載されていない
手取川の地元の地バリが多いです。
今では、2軒の釣具店はありません。
「天狗バリ」は、後継者がなく幻の鮎毛ばりです。
「谷口バリ」は、店はなくなりましたが、
どこで巻いている噂があるそうです。
考察終わり
********************
○釣れないと本に書いて日中に鮎を釣る。
山間部では、日中に大きな鮎を釣ります。
日中に釣るのが大河川である手取川の鮎釣りです。
○つり方(竿さばき)
個人個人少し違います。
釣る場所でも変わります。
魚の動きが場所によって違うのに
どこでも同じ竿さばきでは釣れません。
○並んで釣る場合は、同じ錘と竿さばきにしてください。
隣の人が迷惑します。
○一番釣れている人の竿さばきを真似ます。
野球の選手のバッティングホームが個人で
違うように、1人で離れて釣る時は、
釣り方も同じでなくてもいいです。
たくさんの人のつり方を覚えると応用が効きます。
Aさんの竿さばき、Bさんの竿さばきは
微妙に違います。Cさんは、全く別の釣り方です。
という場合もあります。
納得できな釣り方でも、覚えておくと
必ず誰も釣れない時に、思い出して真似ると
釣れる時があります。
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☆鮎毛バリ釣りの
「早取り法」
日本毛鈎つり連盟東京支部
高橋紫川
P109
私は、意識的に早取り方をとった。
アタリと同時に
竿をビューと引き、
鮎を抜き上げ、
左手でサッとつかむとビクに放り込む。
参考文献
別冊つり情報
鮎のドブ釣り
昭和62年6月25日発行
編集・発行人 竹下一郎
発行所 大陸書房
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○まずは、受け入れる事が大切です。
気に入れば、真似る。
気に入らなければ、自分の好きなように
人に迷惑をかけないで気にいった釣り方がいい。
川に入るもよし、岸から釣ってもよし。
○見える鮎は釣れる
岸から2m離れて釣る、見える鮎を釣るつり方もある。
見える鮎の釣り方は、子供が鮎を初めて釣る時に、
安全に釣る釣り方を1番初めに先輩から習います。
90歳を過ぎた先輩も、岸から2m離れて
危険のないように釣ります。
一番安全だからです。
見える鮎は、いることが分かっているから
釣れます。
鮎から、人が見えないようにして釣ると
最初に教わりました。
誰が、見える鮎は釣れないと定義したのでしょうか。
このつり方を覚えれば、
近所の小川で鮎が簡単に釣れます。
「青ライオン」で
見える鮎は、水が澄んだ所にいるので臭くないです。
○鮎釣りの先輩は、後から始めた後輩に
鮎が釣れるようになるまで教えます。
年齢は、関係ありません。
つり方は、教えてもいいのだそうです。
教えてすぐに釣れるほど、
簡単な釣りではないそうです。
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鮎毛バリ別使用法と釣り用語解説
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