富岡町観光協会ブログ「夢咲くら」

警戒区域となった福島県富岡町の現在…
東日本大震災・原発事故・避難に関する新着情報などをお伝えしています。

川内村民の一時帰宅

2011-05-11 16:43:03 | 一時帰宅
平成23年5月10日(火)午前9時
あの日から2ヶ月…

福島第一原子力発電所より22㎞の川内村体育館前に
20㎞圏内警戒区域の川内村民54世帯92人が集合しました。
4月22日午前0時より警戒区域となった自宅に、一時帰宅する為です。

遠藤村長さんのあいさつ、注意事項説明などが1時間ほど行われた後、
防護服を着用、線量計・無線機も渡されました。

持ち帰る品を書いたメモ・ペット用の餌・先祖に備える花などを手に、
放射線対応の為のピンクのシートに包まれた5台のマイクロバスに分乗、
自宅へ向けて1号車・2号車・3号車が出発したのは午前11時頃。
4号車・5号車が出発したのは11時40分頃でした。
帰宅後のスクリーニング検査の混雑を避けるため、時間差で出発。

各地区ごとに分乗しましたが、川内村は広い為に、
自宅へは周回することになり、かなり時間がかかりました。

自宅にとどまる時間は2時間…
70センチ四方の透明な袋に入るだけの物が、持ち帰りを許されました。

通帳・写真・夏物の着替え・位牌・重要書類・心拍計・形見の品々などを抱えて、
1台目のバスが体育館に戻ってきたのは、2時50分頃。
スクリーニングを受けて初めての一時帰宅が終了したのは午後4時でした。

飼っていた牛の大半が死んでいたと語る人。

墓石がずれていたので直してきた。今回一時帰宅できてよかった…

掃除もできず時間が足りなかった…

嬉しさともどかしさ、複雑な想いが混在し渦巻く
村民の皆さんの長い一日が終わりました。

<川内村民である72歳の父に付き添い、当日朝4時30分に避難先を出発、
 母の待つ妹夫婦宅に到着したのは、午後8時40分でした。>

<これから富岡町民の一時帰宅が始まるとのことですが、
 いつ頃我が家に一時帰宅可能となるのでしょうか…>
 
 





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