脳内機長のフライトログ

「脳内機長のフライトログ」の記事置き場です。

呪文・・・・・。

2010年03月20日 23時08分56秒 | Microsoft Flight Simulator
ど~も~。脳内機長でぇーす。
まずは、新東京国際空港に駐機中の B747-400 のコクピットを見て下さい。これからハワイ「ホノルル国際空港」までの
フライトをします。


FMC にルートを設定し、「コクピット・チェックリスト」により、最終チェックを行います。この過程の中で「テイクオフ・
ブリーフィング」というものがあります。本日のフライトのコースや飛行高度などの手順を確認するわけですが、ここで
重要な確認事項があります。


脳内機長が FMC を「パフォーマンス・イニシャライゼイション・ページ」にし、次の確認をします。

脳内機長:
「アール・ティー・オー(RTO)の場合は大きな声で「リジェクト」とコールしますので、CP(コーパイ君)は、
「スピードブレーキ」のエクステンド及び「エンジン・インスツルメンス」、「オートブレーキ・ディスアーム・ライト」
をモニターして下さい。アール・ティー・オーは、エア・スピード・エイティー( 80 )まではオール・マルファクション、
リジェクトします。エイティーからブイ・ワン(V1)までは「テイクオフ・ワーニング」、「スラスト・ロスを伴うエンジン
ファイヤー」、「ファイヤー」、「シビア・ダメージ」のみリジェクトします。それ以外は「ゴー・マインデッドネス」で
コンティニューします。 400 フィートまでは「ギア・アップ」以外は、ノーリアクションで行きます。イニシャルは、「フォ
ロー・エス・アイ・ディー( SID )」で 5,000 フィートまでクライム。 5,000 フィートで「レベルオフ」して、そこから
レーダー・ベクターを要求します。フラップスを「クリーン・アップ」した後必要なプロセジャー、チェックリストを
完全に実施した後で、状況を見てレーダー・ベクター・ VOR / DME / ILS RWY 32 L アプローチ、ランディング・ランウエイ・
スリー・トゥ・レフトで成田へランディングします。何かご質問は?」


脳内機長は、何を言っているのでしょうか?

「離陸中止の場合は、大きな声で「離陸中止」を宣言しますので、CP(コーパイ君)は、「スピードブレーキ」をエクス
テンド位置にし、エンジン計器とオートブレーキ・ディスアーム・ライトを監視して下さい。
離陸中止は、 80 ノットまでは、何が起こっても「最大制動」を掛け、停止させます。 80 ノットから V1 までは、「計器
によるエンジン停止指示」、「エンジン火災」、「火災警報」、「重大な機体のダメージ」のみ停止させます。
それ以外は「離陸続行」します。400 フィートまでは「ギア・アップ」以外は、ノーリアクションで行きます。
イニシャルは、「フォロー・エス・アイ・ディー( SID )」で 5,000 フィートまで上昇します。 5,000 フィートで
水平飛行して、そこから「緊急着陸」を要請します。フラップスをすべて上げ、必要な緊急時の手順、チェックリストを完全に
実施した後で、状況を見てレーダー・ベクター・ VOR / DME / ILS RWY 32 L アプローチ、ランディング・ランウエイ・
スリー・トゥ・レフトで成田へ緊急着陸します。何かご質問は?」


そう、これは離陸中に「緊急事態」が起きた場合の対処。パイロットは、何が起きようと「瞬時」に「最善」の状況を選択し、
実行しなければなりません。離着陸時の緊急事態は、「続行」か「中止」しかありません。ですが、この2つしか無い判断が
難しい。離陸中は「中止」し、機体を停止させればよいのですが、滑走路の残りの距離との戦い。思い切って「離陸」する方が
ベストの場合もあります。


機長は、毎回この「呪文」のような言葉を口にしなければいけません。出来ればこのような事態が起きなければ良いので
しょうが・・・・・。

安全運行に、日夜努力する脳内機長なのでした。 by 脳内機長 (^_^)