『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

  ”杜鵑草(ほととぎす)”が目立たぬようにヒッソリと咲いてます。

2014-10-04 15:47:02 | Weblog

                                    

      あなた

 ”杜鵑草(ほととぎす)”が目立たぬようにヒッソリと咲いてます。

 決して華やかな花ではありません。、むしろ地味な花です。

 でも、何故か人を惹きつけてやまない…

 

 今日も雨が降ったりやんだりと、目まぐるしく変わり何ともいや~な日…

 杜鵑草の花を見るたび明治の文豪「徳富蘆花」の小説『不如帰』を思いだす。

 難しい字が並び、難しい言葉が並び、悪戦苦闘しながらも…

 結局は最後まで読めなかった苦~い思いで。

 随筆集の『みみずのたはごと』のほうが少し読めたように思います。

 どちらにしても、難しかった、が、今にして思うのは、

 その本に触れられたこと…難しくても挑戦しようしたこと…

 若かったんですね…今改めて読もうとしても、おそらく読むこと?

 ないでしょう…

 

 そんな昔のこと思い出していたら、一段と雨足が強くなって、

 窓を、叩いています。

 庭をみると石楠花の葉っぱが雨に逆らって「嫌々~」って頭を下げてます。

 寒々とした秋の、いち日です。

 

 あれっ~あれだけ昏かったのに~

 重~い雲の切れ間から鈍い陽が漏れてきました。

 あ~した天気にな~れ…(今日これからでもいい~よ)

 どちらにせよ、いくら願っても長続きはしないでしょうけど…