『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

“大阿闍梨に思う”

2007-07-29 00:31:21 | Weblog

    

酒井雄哉阿闍梨 比叡山~お寺

 比叡山天台宗大阿闍梨「酒井雄哉」氏の講演があるとの事で夜ではありましたがS市迄行って来ました。

 生きる“絆”と題して二時間の講演でしたが「あっ」と言う間に終わり時間の短さを痛感致しました。

 千日の全行程は約四万キロ地球一周に匹敵するとの事・・その“行”の苛酷さは到底私の力では計り知れない重さです。

 阿闍梨様は、お小さくて華奢でいらっしゃる話し方も、力むでもなく、驕るでもなく只淡々とまるで、何事も無かった様な口調です。「生き仏様」と慕われるのも判ります。比叡山の山々を七百日かけて巡拝 「行」半ばで挫折すれば自ら生命を絶つと言う厳しい掟があるにもかかわらずその「行」を二度も、成し遂げられた方です。 このお方の何処にそのエネルギーが潜んでらしたのでしょうか?

 「行」のお話が進んでいくなか、その一番苦しかったのが、七百日を満じた日から始まる九日間の 断食・断水・不臥の「行」だとおっしゃっていた。 が、「人間とは良く出来たもので、環境に馴染むことが出来る数珠を手にお経を唱えながらもう一人の自分が峰を廻っている姿を見ている・・・」 それが、究極の苦しみから自分を救う術でもあると おっしゃってた・・・歩いている時はその道を身体が知っていて、此処は登り、此処は降り、此処は曲がりと言う様に、自然体だから身体は歩いていても何処かで眠っている・・・最早、人間を超越した“大阿闍梨様”です。が、凡人の我は、何故?こうまでして自分を「生と死」の狭間に置かなければならないのだろう・・・情ないけど、単純な疑問をもってしまう  そして、生意気にも「所詮、人間は人間であって、神でも仙人でもない」 と開きなおってしまう。

 が、私は、『心の糧』を沢山頂戴しました。    淡々と、惑わされることなく生きていけたら、どんなに素晴らしいでしょう!

 斯くありたい・・・・。

  

 

 

   


2007-07-18 15:30:05 | Weblog

     

  今年は、夏になる事を忘れてしまったんでないかな?と、気を揉んでいました。 どうやら忘れては居なかったようですが、斑があり、朝夕の風の冷たさは はや 初秋の気配を感じさせます。

    パソコンにも、長い間、ご無沙汰してました。

 五月からず~っと娘の椎間板ヘルニァに悩まされ・・・ブロック注射・でも効かない、じゃ神経ブロック注射 と・・・ で これで駄目なら、再手術とまで言われました が どうやら神経ブロック注射が効いてきたようで、痛みが和らぎ夜も眠れる様になったと言う・・・やれやれ、良かった~幾つになっても、子供の具合の善し悪しに、一喜一憂する甘い親です。(が治った訳でないのだから又何時痛みだすのか?は判らない)

 一年生の孫が、細い体で手をかしている姿がいじらしい・・・親に飛びつけないのを充分承知はしているものゝ「ママ、大丈夫?」と言いながらそろそろと膝に寄りかかっていく・・・何とも・・言葉が出ない・・・  そう言えば娘が手術した時 “随分我慢強い”と婦長さんに褒められたのを思い出す。

 「カッタン!」と声をかけると「抱っこ!」と飛びついてくる・・・この、小さいからだで この児なりに、一生懸命堪えているんです。 「バァバがママの変わりに抱っこしてやるからね!」 何だか目頭が熱くなる・・・可哀想に!

  どうにか、暫くは、私も手をかさずに、すみそうなので、“ホッ”としてます。

   “ママに うんと々 甘えなさい!” そして、夏休みには、泊まりにおいでね!・・

        

  

 


七夕祭り

2007-07-07 16:26:22 | Weblog

       

  家中の窓を開けて はたきがけ その後も開けっ放しにしておくと 優しい風鈴の音色が涼しげな風にのって耳に心地よい     ラジオでは、七夕のことを言っている そうか、今日は7月7日七夕さんかぁ・・・ 今年も折り返し地点に突入ですか!・・・あまりの月日の速さに 些か戸惑いを感じます。

 今日は、すごく良いお天気なので、 ひこ星と織姫様はきっと、逢うことができるでしょう・・・嬉しいネ!此処では、8月7日が七夕祭りです だから、もう一度あえるんです 未練のようですが、一度が二度逢えるのですから・・・喜びは倍ですよネ

 その昔、子供の小さい頃、ローソクとお菓子を用意したものです ゆかたに、着替えた子供達が、手に手に提燈を提げ 「笹に短冊七夕祭りローソクだせだせよ~出さないと ひっかくゾ~」と 囃子ながら、各戸を廻りローソクとお菓子を貰う  長閑でゆったりとしたとても良い光景でした。 今は、誰も来ないけど、やはりこの時期(8月7日)ローソクと袋菓子を買ってしまう・・・心の中で”誰か来てくれます様に・・・”と願いながら! が今は、火はあぶない 他所の人から、ものを頂いてはいけない云々・・・確かに心ない ほんの一握りの人が情けないけど酷いことします。 パサパサと心の中まで乾涸びているんです。

 全てに満たされている現在ではありますが、子供達には夢を持って欲しい・・・夢から、何かが!うまれます。そして、昔から伝えられてきた、”節目の行事”を大事にしてほしいなア・・・