『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

藤原定子!

2007-03-27 20:42:40 | Weblog

   

  音も無く静かに糸をひく様に烟って居る春雨  お彼岸も過ぎたのに行きつ戻りつ・・・と思わせぶりな様子で巡り来る春・・

 紀元前を覗きに行った故でしょう さすがの私も疲れ気味! が 性格じょう、じっともしていれない。其処でこんな気分の時は煌びやかな世界へ、行こう   となると、一番好きな”清少納言”時は平安時代 ・・・清少納言が仕えた ”藤原定子”(この方は悲愁の中宮とも言われた美しい方)藤原道隆の娘で”一条天皇”の皇后になった方です。  この、当時は親子兄弟であってもお互いを牽制しあい、如何にして自分の権力を高めようか?と必死であった。(そう言った意味では現在よりはるかに酷い)時代がそうさせたのか?人間性なのか?判らない・・・道隆・道長兄弟の不仲は相当なものであったらしい。結局は自分の娘を天皇の后にして権力を不動のものにしたかっただけ・・

  定子に対して道永の娘彰子(この方も一条天皇の中宮になった) 本をみる限り定子も彰子も非常に頭が良かった様に思える。

 中宮定子に仕えた清少納言は才気煥発であり主君定子に可愛がられ宮廷社会に名を残した。  「春はあけぼの」で始まる枕の草子(春・夏・秋・冬と続く) 又、百人一首に残る

 夜をこめて鳥のそら音ははるかとも 世に逢うさかの関はゆるさじ

 当時の女性の素晴らしさ!・・・ 又、時々の情景が眼に浮かび足がまだこの地についていない・・・   過ぎた今繙くと優雅に思えるが彼女達は常々許り知れない葛藤の連続であっただろう?権力者の家に美しく生まれ傍目には倖に見えても、果たしてそうだったのでしょうか?作者によって違う(当たり前)ので随分と疑問が残る”中宮定子”です。

                    

 ちなみに、清少納言のライバルと言われてる紫式部です。

    

 


メソポタミァ=人類最古の文明!

2007-03-21 17:41:52 | Weblog

  (シュメール)

  「メソポタミァ」人類発祥の地と学校で習った。があくまでも、サラッと深くは考えなかった。偶々、先日中空土偶に出会い、古代人を調べているうちに、避けられなくなったのが”メソポタミァ”(ギリシャ語で「複数の河」)はチグリス川とユーフラテス川の間の平野であり過去のペルシャーの一部、現在のイラクにある。

 ここで、この、楔形文字が、出てくる 紙の無い時代 石に刻まれた文字は、歴史の証拠を後世に伝える手段として大きな役割を果たした。この、楔形文字は以降2千年以上に渡ってメソポリタ部で使用される事になる。  人類最大の文明の不思議!・・・

 この地で文明を築いたシュメール人は 月の満ち欠けで、月・日を知る事が出来る太陰暦を発明した。又、古都バイロン(現在のイラクの首都バグダット)には、有名な遺跡が二つある。

    

バベルの塔     空中庭園

 ”バベルの塔”と”空中庭園です。原型は現存しないが、遺跡公園としての跡が残っている。  バベルの塔は旧約聖書にもでてきて、神話的要素がある バビロニアの王ネブカドネザル二世が紀元前6世紀に造った神殿、一方、空中庭園は、隣国から嫁いだ愛妻アミティスの為に彼女が生まれ育った故郷の山に似せて造った階段状のテラス。ロマンティックで伝説めいている。

 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、と派生して各々が唯一の神を信じて譲らず他を異教徒として排除する。幾十世紀に渡り歴史を繰り返している人間は文明を起こす英知はあるが自滅する愚かさもある、又、神はどうしてこの地に石油と言う”喧嘩の種”を蒔いたか?それは旧約聖書にあるように天に昇ろうとバベルの塔を建てた人々をみて懲らしめの為に、神様の”いたずら心”かも?

 その旧約聖書も、約5千年以上も前、メソポタミヤのシュメール人が残した”ギルガメシュ叙事詩”の中から転用とも見えるほど酷似した内容を含んでいる。 ノアの方舟・大洪水・エデンの園がそのようであります・・(そうだったの?別の意味で納得)又、ギルガメッシュ叙事詩の話にこんなのもありました。

 メソポタミァに、森がないと嘆くギルガメッシュがレバノンの杉の森を奪いに行く、そして森の神と争い森を奪うことに成功するが、祟りに会うというもの。   宮崎駿作品の”もののけ姫”に共通するものがある。

  人間の築いた文明も、行き過ぎると自然破壊に繋がり、末は人間に災難を起こすと言うメッセージでしょう。5千年の時代を超えても、人類のテーマは共通なのであろう!・・・?

 久し振りに、勉強しました。膨大な資料も集めました 中から私なりに、選びましたので、言葉足らずもあり、上手く纏まらないところもありましたけれど・・・ある程度 満足してます。

 

 

 


中空土偶

2007-03-18 20:04:47 | Weblog

 

 先日道新に"中空土偶国宝に”と載っていた。縄文時代も後期で(3,500年前)に作られたと推定される。で、茅部で発掘されたので茅の字をとり、”かっくう”の愛称で呼ばれる。さて、此処でじっとしていられないのが、ひとり・・・早速、縄文時代へ!・・・

 色んな方法で、調べてみるが、土偶は何の為に作られたのか?やはり、人型だと思う(違う説もある)此処へきて、再び出てくるのが「古事記」此処に現れる女神はオオゲツヒメ、「日本書紀」の女神はウケモチが主役になる。大切な客神の接待に体中からご馳走を出しているところを客に見られ、殺されてしまう食物の女神の物語ですこの神は、死んだ後その体中から五穀や桑蚕牛馬を生み出し人間に与える役目を負っている。即ち穀物栽培、農業の守護神です。

  生贄を捧げて豊年を願う儀礼は古くからあり、動物の犠牲や人身御供などの血なまぐさい習慣も世界各地で行われていた。この儀式の元になったのが ハイヌヴェレ型神話です。(これは、東南アジア・アメリカ大陸・広く分布している神話日本神話にもふくまれている)

 栽培農業を始めた縄文人が自らが持つ伝承神話のなかに作物起源の説話を作りあげたのは当然です。身を殺して作物を与えて下さった神への信仰が生贄を殺す事で、生贄は神と同等の力を授かり豊かな実りを約束して下さると考えられたのでしょう。縄文人は神への捧げ物として人に似せて土偶を作り、それを破壊して栽培地に撒いたり埋めたりする事により、穀物の再生を祈願し、その破片の一部を住居に持ち帰り、祭っていたのが、住居跡から発見されている。

 ところで、「古事記」によると オオケツヒメを殺すのが スサノオになってます、そのスサノオが出雲に降りてから、ヤマタノオロチに生贄として捧げられる筈のクシイナダヒメを助ける役目になり、クシイナダヒメがその名の通りイナダの守り神とすれば豊穣を祈ってわが身を犠牲にするオオケツヒメに変わる神でした。 殺す神から救う神へこの支配者であるスサノオの変身は人身御供の風習の名残とその残酷式が廃止された経緯をうつしている感じがする。

 (吉田敦彦先生)の本から、抜粋 

  黄泉の国の入口と言われています。

  少々疲れ気味!

 

 


三寒四温!

2007-03-14 22:20:14 | Weblog

 

  三寒四温! 行きつ戻りつしながら、春はやってくると、高を括っていたら、彼岸荒れどころか、真冬並みの大吹雪がきてしまいました。矢張り今年は少々異常かも? その故ではないのですが不覚にも風邪をひいてしまいました。 常日頃、かかり付けのお医者さんに、風邪だけは、気をつけるように! 人込みに行く時は必ずマスクをするようにと何度も言われていた手前、おいそれと、病院に駆け込む事も出来ず、一日目、我慢しました 二日目苦しくて眠れない ついに、夫が、「病院に行けよ」 と言う事で、限界を感じ、病院へ運んでもらいました。私は根性で、治そうと思いました と言いました。先生曰く、「根性で治る齢ではないでしょう」 仰るとうり、そのとうり、・・ですが、肯定する事に一抹の淋しさが!・・・  風邪をひくと、只でさへ、気管が細いのに 気管支狭窄をおこし呼吸困難になってしまう!この苦しさは、経験した人でなければわからない。 早速点滴をし気管支拡張剤をもらい、吸入剤を・・・一週間位続けると、嘘のようにらくになる。 お陰様で、私はらくになりました。が、世の中そう甘くない・・ 一大事件勃発!今度は夫が、風邪らしい・・・「うつった」と大騒ぎ  でも夫は特に気管が細いわけではないので単なる風邪です。 が、案外「うつった」と言うのが、あたってるのかも? じゃ、昔ながらの生姜湯がいいかな? それとも、大根ハチミツかな?

      

 何れにせよ、大荒れした我が家です・・・      

 

 

 


中国!

2007-03-08 17:32:41 | Weblog

  友達が、中国旅行をして来たと言う。例年の事ながら、お二人で、海外旅行を楽しんでいる素敵なご夫婦・・ちょっぴり、羨ましくもある・・

 中国と言えば、新しくは、”ラストエンペラー”で騒がれた最後の皇帝・・・ が古くは、”項羽と劉邦” でも一番心に残っているのが”パール・バックの”大地” 高校生の頃図書室で貪り読みました。中国人でないのに、あれほど、広大な中国を書ききってる、作者!やはり、「ノーベル賞」作家はすごい。 敬虔な、クリスチャンでもある。その彼女の言葉「世の親たちよ、恥じることはありません。絶望してはなりません。この子たちは特別な目的をもっているのです。・・・頭をあげて示された道を歩きなさい。」  そうなんです。彼女のたった一人の女の子には、障害があったんです。そのことは、”大地”の中にも出てきます。   社会人になって、あの、素晴らしい本、とうとう買いました。

 私、実際には、旅はしませんが(海外)でも、本のなかでは、自由に飛び回り、その世界に好きなだけ、居られるのです・・本当に倖だと思います。

  友達も、いろんな思いで、中国旅行を楽しんできたことでしょう・・・  よかったね!