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『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

  ”静御前”が楚々と…

2013-06-07 14:15:24 | Weblog

        

                       

  あなた 

 一人静がひっそりと、肩を寄せ合い咲いています。あなたの好きな花でした。

 茶花にも使いました。

 

 また逢えるから「さよなら…」って言えたけど、こんなかたちでの”さよなら”はいやです。

 

  しづやしづ しづのをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな

(倭文(しず)の布を織る麻糸をまるく巻いた苧(お)だまきから糸が繰り出されるように、たえず繰り返しつつ、

 どうか昔を今にする方があったなら)

  吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき

(吉野山の峰の白雪を踏み分けて姿を隠していったあの人(義経)のあとが恋しい)。

 静御前が謡い舞って、そうして色々と…

 此れも哀しい話ではあります。

 花言葉  ”静謐”  如何にもって感じで、花を見ていると静御前の舞姿が浮かび上がって

 くるように思います。

 

 あなたもよく知っている人、「サヨナラ…」しました。今夜お参りにいってきます。

 今夜とは別に、明日はナオと一緒に行きます。

 あなた、見えてる?

 ナオも驚いてたよ…本当に淋しくなって…しまうけど人の力は及ばず、

 どうしようもない、虚しさだけが何時までも尾をひき、哀しいな。