眉山のふもと

徳島のくらし

これから・・

2011-05-31 19:43:59 | フフホト
 月曜日に計画されていた追悼行進は戒厳令状態とも言える警戒の中でほぼ行われなかったもよう。
 土曜日に友人が来て「友人の一人が警察に連行された。明後日は仕事を休んで参加するつもりだった別の友人も無理やり仕事を入れられ来られなくなった。連行されたのは15年?前のデモで逮捕された人。そのために就職できなくなり今は自営業。糖尿病があるので、家族が大変心配している。」とのこと。ふふほとでの行動が行われないように、ありとあらゆる手段に出たようだ。
 日曜日は落ち着かず、友人の物識りもんごる人の家に出かけて話し込んでしまった。

 テレビでもネットでももうこちらのメディアからは何も知ることができなくなってしまった。ニュースは日本のサイトで見ている。今日になってアクセスできないサイトも増えてきた。学校の電話がつながり難くなり、昨日は雑音が特にひどかった。
 
 昨日は偶然テストの日だったので授業がなく、今朝3日ぶりに出勤した。
 職場の向かい側にある内もんごる大学の門は閉ざされ、キャンパスを囲む鉄柵の外には50mおきに5人ずつ警官が立っている。
 事務室で会ったもんごる族専門学校の構内に住んでいる先生によれば、そこでは特に警戒態勢が厳しく外部と遮断されている。頭にきた学生が布団に火をつけるということがあったそうだ。「本当は警察の車に火をつけたかったけどできなかったのでしょう。昼間は暑くなってもまだ夜は冷えるのにどうするのかしら・・」
 
 8時からの授業に学生が誰も来ない。普段は早く来た学生が机を私のやり方に並べ替えて待っていてくれるのに。30分してから大学の寮に住んでいる学生がやって来た。(学生寮の空きベットを貸し出しているので、その大学の学生でなくても入居できる)これまで無遅刻無欠席だった彼が、かばんも持たず入ってきた。聞くと、昨日から寮が閉鎖され敷地外へ外に出ることができないのだが、授業に出るため強行突破したら、捕まってしまった。こちらでの保護者である親類の大学の先生を呼んで解放してもらったが、教科書や携帯を入れたかばんを取り上げられたまま返してくれないとのこと。
 そして昨日、テストが終わったし暑かったので、みんなでプールへ行こうということになって出かけたが、そこも閉鎖されていた。理由は「人が集まる所は開けてはいけない」のだそうだ。
 また、昨日日本在住の兄から電話が掛かってきた。日本でも抗議行動が起こって日本人はみんな支持してくれていると言っていたと、にっこり。

 街の様子は普段と変わりはないが、小学校から大学まで校門が閉ざされ出入りする教師や車がチェックされている。学校周辺を迷彩服を着た警官が10人ぐらいずつ列を作ってパトロールしている。広場も閉鎖されて入れない。学生街なのに、街に若者の姿がないのでみょうに静かである。

 家に帰ってテレビを見ても、事件のことは何も報道されず、平和な映像ばかり。でも心は落ち着かない。閉塞感も強い。この状態はしばらく続くと思われる。これからどうなるのだろう。どうなるのがいいのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草原で起きていること

2011-05-25 14:26:08 | フフホト
 シリンゴルの草原で炭鉱関係者による牧民殺人事件が2件続けて発生し、ニュースになっている。シリンゴルは内モンゴルの中でもっとも草原が美しい所だが、最近の多種の鉱山開発のため草原が蝕まれているのは聞いていた。(レア・アースもその一つ)
 先日シリンゴル出身の友人から「メールを転送したんだけど、届いてる?」との電話があった。メールの中身は草原で立て続けに起こった牧民ひき殺し事件。このチェーンメールが携帯会社によって妨害されているらしい。私の携帯にも届いていたが内容が削除されていて読むことができなかった。

 今日やっとネットでの調べ方を教えてもらってアクセスしてみた。ほとんど削除されていたが、かろうじて削除を免れていたサイトから11日のテレビ報道をみることができ、だいたいのことがわかった。

 他にも2件の短い文章を見つけたので辞書をひきながら訳してみた。


<その1>
2011.5.10. 西ウジュムチンのホルトゴル村で大型トラックが牧民を撥ね殺す事件が発生。春城集団の石炭トラックが牧民の草原の中に勝手にトラックが通る道を作り、草原をひどく破壊し、たえず牧民の羊や牛を轢き殺している。村政府に訴え何度も中止勧告したが効果ない。これ以上勝手に道を作らせないようにと、牧民達は自ら阻止に行った。ところが一台のトラックが牧民に直接車をぶつけてなお150メートルほど引きずり、この牧民(モルゲンさん)はその場で死亡。またもう一台のトラックが制止ししようとする警察の車を阻止した。

<その2>
最近内モンゴルで他方から来た鉱山関係者による人殺しが連続している。個人の利益のためにほしいままに草原を踏み荒らし、自然環境を破壊し、殺人までしているのだ!
彼らがどうしてこんな凶暴なことをするのか我々にはわからない。5月11日西ウジュムチン事件の容疑者は「牧民一人ひき殺してもたかだか40万元だ」と高言した。それからすぐ、5月15日アバガ旗の炭鉱の炭鉱用のフォークリフトが又人をひき殺した。

 
 友人の怒りは「牧民一人殺しても40万元払えばそれでいい」と言いながら故意にトラックをぶつけたことに対してである。トラックの運転手がこんな暴言を吐くのは会社からそのように教え込まれて命令されているから、また携帯メールが妨害されているのは炭鉱会社が携帯の通信会社を買収しているからだという。
 そして、これはモンゴル人だけの問題ではない。正義感のある人なら、民族を問わず誰だって怒るべきことだと。

 ネット上で追悼集会が呼びかけられている。来週の月曜日、場所は新華広場(ここはフフホトの天安門広場みたいな所)。主催者は不明。
 心ある人が集まりしずかに追悼ができることを祈っている。でもそんなことができるとはとうてい思えないし・・・
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柳絮(りゅうじょ)

2011-05-15 21:18:41 | フフホト


ポプラの綿毛が飛んでいる
道の隅に積もっていて
とけ残った雪のように見える

                 

ふわふわと舞っている様子を写した
ビルが背景になっている所に見える白いポツポツがそう

ポプラの綿毛と柳絮(りゅうじょ)は違うものだと思っていたが、
ネットで調べてみたら、
「ポプラはヤナギ科だから柳絮がつく」
と書かれていた

舞い降りて来るところは美しいが
道に積もってしばらくすると汚くなるし
この土地の人々には喜ばれていないようだ




ちなみに今道路工事中で
アスファルトをはがして車は通行止め
普段の渋滞が嘘のような昼下がり
ポプラ並木の日陰に淡雪のように降っている様子は
なかなか優雅な景色である

20年近く前に初めてフフホトを訪れた
夏だったのでもちろん柳じょはなかったけど
がら~んとした舗装していない道路を馬車やロバが通っていた
その風景を思い出した
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アクセス数

2011-05-12 09:23:00 | その他
最近なぜかアクセス数が増えてきたので
テンプレートに貼り付けた
昨日は100を越えていたので、びっくり
訪問者数も85人
これって、何かのまちがいじゃ・・

内モンゴルにいるときは日本の皆さんに
徳島にいる時は大阪や内モンゴルの皆さんに
私が元気で生きてるとわかってもらえばそれでいい

そんなにたくさん知り合いもいないのに
いったい誰が見てくださっているのだろう
不思議というか
ちょっと緊張するというか・・・
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さくら

2011-05-11 14:09:54 | フフホト
白い花
もしやと
近寄ってみると
桜でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライラック

2011-05-06 19:53:00 | フフホト


内モンゴル大学のライラック(リラ)の花が見ごろです

白と薄紫の二種類があります


            

            



たんぽぽは茎が短く、地面にくっついて咲いています
綿毛の頃には起き上がるかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄砂の季節

2011-05-01 00:00:03 | フフホト


5月1日はこの国は休日。
以前はゴールデンウィークで一週間くらい連休になっていたが、
今年は一日が日曜なので二日の月曜とあわせての3連休のみ。
最近は4月の清明節や6月の端午節などに休日を分散している。
たぶん交通の混雑を避けるためではと思われる。

私は授業のない日と合わせて6連休になったので、
新緑を求めて街を探検することにした。

しかし、この季節はまた黄砂の季節でもあり、
写真のように空はどんより。
でも、黄砂は通遼で鍛えられている。
かんかん照りより、日焼けしないのでずっとましなので、
昨日は歩いて2時間の所にある公園までウォーキング。


                

                ライラックの花が咲き始めている。



公主府公園
桃と連翹の花盛り
写真ではきれいに見えるけど、
実際は黄砂の風にゴミが舞い、大音量の音楽がかかっていて落ち着かずすぐに退散。

帰りはバスで30分だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする