頑固爺の言いたい放題

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世界唯一のレプリカ美術館

2017-09-29 14:02:25 | メモ帳

西洋の名画の複製千点が展示されてい大塚国際美術館(鳴門市)に行ってきた。

ここには評価が高い名画を一堂に集めてあるから、文化的知識欲を満足させるに十分だが、私が感動したのは大きな絵。特に、教会の湾曲した天井に描かれた巨大な絵の実物大の複製となると、始めからその場所にその絵を展示することを想定して、建物を設計したことになるが、実際はどうだったのか? 大塚美術館の謎である。

巨大でかつ克明に描かれている点で注目したのは、ナポレオンがジョセフィーヌに冠を与えている戴冠式の絵。ナポレオンはずんぐりした体形だったはずだが、この絵ではスリムな体形になっている。その演出はともかくとして、629×929 cmという大きな絵を克明に描き上げた根気に敬意を表する。

それに本物がルーブル美術館に展示されているこの絵は、まさか画家がルーブル美術館に来て描いたものでないだろう。となれば、どうやって作品を運搬したのだろう。(下のURLをクリックして出てくる映像の中に、この絵も入っているが、残念ながら写真が鮮明ではない)

https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g678355-d1367847-Reviews-Otsuka_Museum_of_Art-Naruto_Tokushima_Prefecture_Shikoku.html

この戴冠式の絵に限らず、ほかにも巨大な絵が多いことに感心した。絵の買い手は、壁面が広い大邸宅に住んでいないと飾る場所に困ると思うが…なんて発想は庶民的すぎるかな。

ともあれ、素人目には本物と見分けがつかない極上のレプリカを、千点以上集めたユニークなアイディアに脱帽する。