しかしまあよくあんなに「作った」声でしゃべり続けられるもんだ
さすが狂言師というべきか
前に見た舞台でも声の使い分けすごかったもんなぁ
などと書いてて改めて己の声フェチを自覚する
オリエント急行殺人事件すごかった
もうかなり前のことだけど
原作読んだときの衝撃と感動を思い出した
アガサ・クリスティーは実家にいっぱいあったんよね
NHKのドラマも見てた
やっぱり世界を股にかけたオリエント急行と比べると
下関~東京間の特急はちょっとスケールの小ささは否めない
あと野村萬斎の演技が過剰というか役作りすぎな気はするが
まあ元キャラのポワロも非現実的な濃い人物だったし
この先の悲劇的で暗鬱な雰囲気を思えば
このくらいの方がバランスがとれるかもしれない
デヴィッド・スーシェというか熊倉一雄は意識してるよね明らかに
個人的にあれ以外のポワロをほとんど知らないので
その点はちょっと親しみを覚える
みんな演技よかったけど
富司純子すごかった
一般人のふりをする大女優の役ってとても難しいと思うんだが
ぴったりはまってた
早口でぺちゃくちゃしゃべりながら淀みなく流れる台詞が
フィクション的お約束のなかに埋もれつつ
実はこれも大女優の片鱗というキャラ描写の一環だろうかと二重幻想に陥るくらい
見事だった
実はあまり期待せずに見始めたが
第二夜も楽しみになってきた