恥を知れ

サディスティック・サディーの生かさず殺さず日記

9/3

2008-09-04 02:43:16 | jojo
ジョジョ6部読了

む、難しい・・・

正直なにが起こってるのかよくわからなかったけど
なんとなく残ったのは
切ない希望
宇宙とかスケールがでかすぎて
人の死の悲しみとか引っ込んでしまったような


たしかにひとつ感じたのは
誰もが未来をあらかじめ知っているような世界
幸福なんかではないってこと
なんでそんなもの天国だなんて思ってしまったんだろう
聖職者であればなおさら
神学生だって
現世に天国なんかが実現することはないと
わかりそうなものなのに
手塚治虫の火の鳥をちょっと思い出した

ていうかDIOはキャラ違うよね
シリーズ変わるごとに性格や思想が変わってる
当然といえば当然なのかな
6部のDIOが一番オトナ
これも書かれた順からいえば自然なことだが
プッチの回想は3部より前なんだよね
うーん混乱する
やはり6部DIOは3部DIOとは別のキャラと考えたほうがいいかな

ていうか回想のふたりえろい
えろすぎる
100%事後にみえるんですけど
でも6部のDIO・・・というかプッチに対するDIO?やたら紳士的だからなあ
友達に手出したりはしないかも
でもだとすればなおさら
仲良しの男ふたりが半裸と腹出しでひとつのベッドに寝そべってるという
中途半端にだらしない状況が不可解なんだよな
つまりどっちにしろ不自然なシチュエーション
ああ荒木先生の掌で転がされてる気がめっちゃする
おいらが勝手に転んでるだけだが

それにしてもこのふたりの出会いのシーンはうけた
DIOの魔女っ子靴がはみ出てるカットがシュールすぎて笑える
その後の足の引っ込め方も
そんな珍妙なものにつまずいてこけてしまったプッチも
こんな運命の始まり方嫌だw
ていうかこれ
まるきり【しくじった泥棒とそれを見逃す心優しき女の子】の構図なんですけど
さしずめルパンとクラリス
それをこのふたりが演じてるのがおかしくておかしくて


ああなんかプッチとDIOのことばかり書いてる
そんなにすきなわけじゃないんだけど
本題は書きにくいんだ
読み返しても考えても全然理解できなくて
なんで時間が加速すると宇宙が一巡してパラレルワールドができるのか
さっぱりわからん
わからんのでとりあえずそういうもんだと思って読んだけど
特異点ってなに
結構大事なとこが一言で済まされてる
まあ説明されたところでやっぱり理解できないかもしれんけど

この宇宙に始まりと終わりがあるとして
今ここから一足飛びに終わりへジャンプしたとしたら
その後また無とか混沌とかいうものから
新しく宇宙がうまれるだろうか
それは前の宇宙と同じものだろうか
また同じ確率で太陽が生まれ地球が生まれ
生命が生まれ人間が生まれ同じ歴史を繰り返すだろうか
それが特異点とやらを通るかどうか
つまりプッチのスタンドによるものかどうかの違いだろうか

火の鳥では
宇宙はとても広いので銀河系にそっくりな銀河があって
その中では太陽系にそっくりな構成の天体もあって
地球にそっくりな惑星もあるけど
そこを支配してるのは人間とは似ても似つかぬ生物だった
というエピソードがあった
よくわからないけど妙に納得した
たぶん生命という微妙なものは
ほんのわずかな違いでも結果に大きな影響を生じる
人間とチンパンジーのDNAは数%しか違わない
思えば宇宙人も時々出てきたけど
外見も特徴も能力も
人間と同等といえるものはいなかった
たぶんそうなんだろう
宇宙がどんなに広くても
どんなにそっくりでも
まったく同じなんてことはないんだ

メイド・イン・ヘブンでは
生ける者を残して時間だけが加速してゆき
宇宙が一巡して同じ運命をたどる
地球も一度滅んでまた新しくできて
プッチが加速を止めると時間と一緒につれてこられた人々はそこにぽんと投げ出される
一巡する前に死んだ者はそっくりさんみたいなのが生まれてて
その役割を代行する
微妙な違いはあっても結果は同じ
スケールのでかい予定調和
宇宙レベルの人形劇
もしこれが完成してたとして
人類のなにがどう変わるっていうんだろう
決められた運命をなぞるだけなら
戦争しなくなるわけでもなかろうに
それこそメビウスの輪みたいに
同じことを繰り返すだけなんじゃないの?
そんなのつまんない
未来がわかっちゃったら
どうせがんばっても無駄だって
無気力になってくだけだと思うけどな
そんなの天国じゃない
未来がわからないからこそ
絶望と希望が世界をいろどる

火の鳥もいってたよ
いろんな時代のいろんな星でいろんな生命体が
繁栄しては驕り 愚かに争い 滅びてゆくのを見てきて
そのたびため息をついたけど
次こそは・・・って
ただ繰り返すだけの世界では
そんなこと望めない

ほんとにDIOが言いだしっぺだったのかな・・・
なんかそんなひとじゃなかった気が
不老不死になりたいとかならまだわかるけども
まあそんなにDIOのことじっくりみてたわけじゃないけど・・・


最後のあれはようするに
また別のパラレルワールドに飛ばされたってことなのかなあ
そういうことなら
【あっちの世界】の徐倫たちはどうなったんだろう
死人は加速する時間についてこられないから
あの時点に置き去られていずれ朽ちてしまったということか
それはちょっとせつない
その後時間が加速して一巡して
でもその一巡後の世界でプッチをぶっ殺したから
あの徐倫のパチモンみたいなのしかいない世界で生きてかなきゃならないのかなあと思ってたら
なぜか風が巻き起こって
蟻んこが別の宇宙に飛ばされて
エンポリオもいつのまにかそこにいて・・・

てなことを考えてると
あまりに膨大な時間を飛び越えすぎて
悲しみが追いつかなくなってくるんだよな

そんなことよりも
エンポリオが【こっちの世界】に立って生きてることが
大事なんだろう
名前も出会い方も違うけどたしかに徐倫たちの魂が受け継がれていて
でも決して同じ結果を繰り返してはいない
結果は同じだけどパチモンしかいなかった【あっち】の一巡後とは全然違う
なにかいいことが起こりそうな
不思議な希望がわいてくる

ああプッチに勝ったんだなって
言葉で語られなくても
エンポリオの涙でじわじわ実感がこみあげてくる
切ない希望


こんなに書くつもりじゃなかったんだが
なんか思いついたらたぶんまた書く


コメント
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