惠子が、倒れたァ!! くやしい! くそっ!

果たして、この先どうなるのか。そのドキュメント。

母の日は「ヴェネチツィア・ワイン」

2009-04-11 11:01:24 | ワイン

私の母は、もともとアルコールは全然受け付けない体質である。
にもかかわらず、母の日には毎年欠かさず、ワインを送っている。
なぜか。

父を亡くして落ち込んでいたのを見かねて、子供たちが、ワイのワイのはやし立てて、
彼女をイタリア旅行に旅立せたのが、「母の日ワイン」のそもそもの始まり。

イタリア旅行といっても、万事お任せ、安心ラクラクのパックツアーです。
初日からバチカン美術館ではぐれて迷子。本人より添乗員さんをあたふた心配させ、
以下のスケジュールをズタズタにしたみたいです。

で、彼女が一番感激したヴェネチュアでは、ツアー仲間と連れだって、
夜、有名レストランに行ったそうな。なんでも一昔前の画家や作家のたむろしていたお店らしい。
そこで旅行の安全を祈っての乾杯時に、手にしたのが赤ワイン。
盛り上がった雰囲気につられてカタチだけと一口含んだ時、おもわず「あら、おいしい」。
とにかく、初めてのワイン体験です。

その話を聞いて、母の日には、ワインを贈ることが始まったわけ。
元来はアルコールだめの体質でしたから、母が果たしワインを飲んでいるものか、
知人にプレゼントしているものか、わからない。贈り物好きな母であるから、
その可能性は大であるが、いまだ、確かめたこともない。

しかし、毎年、贈るワインは一本。産地はイタリア。
それも必ずパーカーポイントがついていること。その点数を添え贈っている。

で、です。母の日の、ちょうど一ヶ月後。ご丁寧にも、私が贈ったワインとまったく同じものを、
お返しとして、送ってくる。毎年である。しかも、いつも必ず2本である。
そのワインの発送店まで同じである。
どうも、こちらからの送り状を見て、そのお店に頼んでいるようだ。
まさか、お店に返送、プラス一本して、送り返しているのではないと思う。

さて、今年の母の日は、
キャティ・クラシコ フォントディに、決めました。
ちなみに、パーカーポイントは、87点である。

ところで、冗談なんて口にしない母が、
「ヴェネチュアもよかったけど、ヴェニスにも行って見たかったわ…」
あまりにも、残念そうな口ぶりだったので、思わず、「今度、行ってきなよ」
「うん、そうするわ」。

ヴェネチュアで口にしたワインのおいしさに、母は恋いこがれているようだか、
まだ、出会えていないらしい。
母がそれに出会えるまで、イタリアワインを送り続けるつもりである。
はたして、彼女はヴェネチツィア・ワインにめぐり会えるものか。
      
        
 キャティ・クラシコ フォントディ


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