お気楽 Oh! My Way

勝手気ままな日々。散らかり気味な趣味はインドア派。

特異な国民性

2007年12月29日 | 話題とその他趣味
「フランダースの犬」というアニメ、見たことあるようなないような。
だけど、結末はよく放送されているので知っている。
主人公がぬれぎぬを着せられたまま吹雪の中を彷徨い、自身の夢を達成することもなく、大聖堂で愛犬と共に天に召されるという最後。

アメリカではハッピーエンドの結末に変えているという。
欧州では原作通りの結末は、涙を流すどころか、負け犬のようにも映るそうだ。
日本人だけがなぜ胸を打つ作品として評価しているのか理解できないと、ベルギー人が検証を行ったらしい。
どうやら、日本人には「滅びの美学」が存在しているというのだ。

ディズニーアニメでも、アンデルセンの「人魚姫」を元にした「リトルマーメイド」もハッピーエンドであるが、日本人が作っていたら、原作のままの悲恋の物語にしていただろうか。
原作では人魚姫は想いが叶わず、海の泡となってしまうのだ。

「忠臣蔵」も日本人がいかにも好みそうな内容と言えるんじゃないだろうか。
憎悪に満ちた復讐劇ではなく、忠誠心を持った者たちによる仇討ちではあるが、結局のところ、誰も救われていないようにも思う。

ブームを巻き起こした純愛物語に付随する不治の病というのもまた、はかない物語好きの日本人の心をとらえたということなのか。
コメント
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