四つ葉のクローバーを探して

毎日過ごす時の中で、ちっちゃなHappyや大切な何かを。四葉のクローバーを探すように見つけていけたらいいな。

『重力ピエロ』

2012-06-15 | My Library
新潮社
発売日:2006-06
makikoからの借り本。深いな~っていうのが率直な感想。家族3人が常にそれぞれのことを思いやって生きてる感じ。そこに絡んでくる殺人事件とか、登場人物とか、エピソードとか・・・。遺伝子のこととか難しいことも書いてあるけど、それが謎をとくキーとなっていて、一緒に推理していける感じがよかった。残酷なだけじゃない終わり方・・・伊坂ワールドがまたひとつ・・・


伊坂ワールドは、のってくるまで時間がかかる。
今回もそんな感じだった。
でも途中から・・・知らない間に、犯人探しっていうか。
もしかしたら、この人が犯人で、さらにそれを泉水(兄)は早々に知っていて。
春(弟)ももちろん知っていて。
さらにふたりのお父さんも知っていて・・・。
そんなことを考えながら読んでいました。
放火と落書きと遺伝子と・・・
一見不思議なとりあわせのような気もするけど、最後にはキレイにつながってしまう・・・。
謎解きを一緒にしてる感じでした。

一種の復讐劇っぽい感じ。
だから殺人事件が起こってもそれが「悪」には感じないのかなぁって。
そこには家族愛とか兄弟愛もしっかり描かれてるし。
伊坂ワールドにこれまたやられた感じでした。