四つ葉のクローバーを探して

毎日過ごす時の中で、ちっちゃなHappyや大切な何かを。四葉のクローバーを探すように見つけていけたらいいな。

『日暮らし』

2009-08-28 | My Library

『日暮らし』宮部みゆき著


先日の『ぼんくら』の続編
読み終わったのを機に後輩Nチャンが引き続き貸してくれました。

相変わらずの面白さ。
なんで、こんなストーリー書けるんだろう・・・。
ホント宮部さんはすっごい

『ぼんくら』で謎だった葵さんのことが描かれています。
といっても・・
息子佐吉さんと再会する前に、亡くなってしまい・・・。
佐吉さんが亡くなった葵さんと一番最初に対面することになり・・・。
彼が殺人事件の犯人にされてしまう。
そこで!
佐吉さんの無実をはらすために。
事件の真相を暴くために。
井筒さん、政五郎さん、弓之助くんにおでこくん・・・それぞれがそれぞれに活躍していくお話です。

『ぼんくら』は長屋での日常生活中心に描かれていたけど。
今回はちょっと江戸市中というか、ちょっと遠いとこも出てきたり。
今の王子のへんとか。
あとは川崎まで遠出してみたりとか。
そのために品川を通ってみたりとか。
事件を解決するために、それぞれが役割を果たそうとしながらも。
全く別のところでは、普通に日常生活が営まれてて。
煮売屋のお徳さんだったり、葵さんの女中だったお六さんだったり。
女性は女性でしっかり毎日を生きてるんだなぁって。
その描き方もかっこいいんですよね、宮部さんにかかると。

結果的に。
葵さんの殺人事件の犯人は近所のお寺で先生をしてた人
ストーリーの展開からいくと・・・。
葵さんの過去と殺人事件は関係あるんじゃないかと思って読みすすめてみたりもしたんだけど。
実際は・・・
先生の過去が関係しておきた殺人事件。
いろんな要素が重なって、過去のことを思い出しちゃって。
葵さんにとってみたら、自分が亡くなったこともわかってないかもしれないなぁって。
『ぼんくら』を読んで葵さんの過去を知ってると。
なんだか亡くなったことにも不思議な縁を感じてしまいました。

次はどんな事件を解決してくれるんだろう・・・チーム井筒。
なんて期待しちゃいます。
宮部ワールド・・・、宮部時代劇・・・。
やっぱり面白い