部屋の隅から、悪臭が漂ってくる。
よくよく見れば・・・ウンチミルフィーユ!
鯖トラは、お腹の調子が悪いときやトイレが込んでいるとき、勝手に自分で別の場所をトイレに決めて、紙やティッシュや靴下やタオルを砂代わりに次々と重ねていってくれる。
鯖トラにとってこれはしごく当然な処置のようだ。
お腹の調子が悪ければ、ウンチが柔らかくなり、砂をかけるときころりとまとまらず、しつこくすると指にウンチがついち . . . 本文を読む
基本に五苓散をおき、
炎症に茵蔯蒿湯を足し、
瘀血に桃核承気湯を考えた。
お通じ薬でもある大黄が過ぎないように茵蔯蒿湯は茵蔯蒿と山シシを足すことにした。
大黄は0.5gで3日分、その後の7日分は0.25gに必要なら増量できるようにした。 . . . 本文を読む
おしっこが出ないに補足して。
お茶やコーヒーにはカフェインが含まれていることは良く知られた事実です。
カフェインは、心臓を動かして血流を良くします。そのため、腎臓の細い血管にもどんどん血液が流れ込み、流れるとそれがろ過され尿が作られるのです。
コーヒーやお茶はそういうタイプの利尿剤なのです。
ところで、頑固な浮腫みや組織外にあふれ出した水分(腹水や子宮水腫なども)に動物病院で利尿剤を出され . . . 本文を読む
「おしっこの出が悪い」ということだった。
尿検査ではもう何年も蛋白がおり続けている。
腎臓にはのう胞があるもののそれは原因ではないと言われている。
原因は不明である。
電話で話を聞いてみると、
日に何杯も相当コーヒーやお茶を飲んでいるのに、トイレに行く回数がほんの数回でそれほどでないということだ。
尿の色は濃く、量は少なく、飲んだ量に比べてあまりにも少ないという。
この方はコーヒーを飲んでも . . . 本文を読む
発熱の期間を押さえ込んで仕事に出かけた同居人は、その日は帰り着いたら休む間もなく玄関から廊下を真剣に掃除し始めた。
(ごめんね、そういうことの原因は多分あたしが作ってる。)
とにかく、その晩になって熱の華がさいた。
さいたものは、早くしぼんでお引取り頂くより仕方がない。そういうものだ。
歯が根本から持ち上がってくるような気がする。
唇がぶくぶくと膨れ上がってくる。
ショウサイコトウを飲む . . . 本文を読む
黒は「マイブーム」にはまる性質らしい。
これはいい!
と思ったら、毎日毎日やり続けようとする。
私と一緒にやること以外は知りようがないが、他の二匹とは全く異なる予定があるようだ。
黒が新しいマイブームに決めたのは、「廊下を渡って幹線道路を覗く」というものらしい。
予想していたところはそんなもの。
昨日の今日で、黒の要求は粘り強い。(黒 疾走す! 参照)
玄関先で、鳴き続けドアノブをがたがた . . . 本文を読む
置き薬屋さんが薬箱の点検にやってきた。
直前に必死で玄関の掃除。
だって鯖トラは玄関にスプレーをするのだ。
こんなに臭い玄関は大困りだけど、強力に台所から排気して玄関から風をいれる。
鞄を開き、薬箱を開け・・・
鯖トラが出てきた。遠慮もなくのそのそとやってきて躊躇なく鞄に鼻を突っ込む。
(いらっしゃいませ。あんた誰よ。)
あんたは出てこなくていいのよ。
今度は、お薬やさんの調査だ。くんく . . . 本文を読む
今日は置き薬屋さんが訪問。
あっという間の半年で、大慌ての玄関掃除。
置き薬は使った分だけの支払いなので、めったに市販薬を使わない我が家には、心苦しい・・・すばらしいサービスだ。
出張の折には、いつも使いの漢方エキス剤と一緒に、下痢止めとか腹痛止めとかを封を切らずに持っていく。
たいていは使わないまま帰ってくる。
使用期限が来る前に、置き薬屋さんがやってきて、新しい薬に取り替えてくれる。
一度、 . . . 本文を読む
昨夜の3時過ぎ、私は風邪退治にお風呂にゆっくりと入ることにした。
かなりの高熱で寒気がしていたから、高温注し湯を二度ほどして相当熱くしていた。
それなのに、鯖トラが湯船を覗き込み、肩に乗ろうとし、膝へと降りようとする。そこで、脇の下を支えて、尻尾からお尻までを浸けてやった。
猫の方が体温が高いから慣れてしまえば大丈夫なのか、いつまでも心地好げに浸かっている。だんだん深く浸かりそのうち半身浴になった . . . 本文を読む
Re:多頭飼いについて(咬み加減、引っ掻き加減がわからない猫の問題解決に多頭飼いを始めたが、なかなか仲良くならず、新参は馴れず、古参は粗相すると悪影響ばかりが目に付く。多頭飼いについてなにかアドバイスを求む。との書き込みにレスしたもの) . . . 本文を読む
昨日、同居人は悲壮な顔で帰ってきた。
熱ががんがん出てきたの。
しんどい。
明日仕事休みたくない。
何言ってんだか・・・しんどい時は休むが一番でしょ。
だって、今年の風邪熱の出てる人、何日もだってよ。
そんなのやだ。
ねえ、魔女の手下がついていて仕事休む?
あんた漢方家の名折れだよ。
えっ!?
そんなこと言われても・・・
では頑張ってみましょう。
びりびりと節々が痛み、がんがん熱が出てき . . . 本文を読む
玄関を開けると、猫3匹がスタンバっていた。
出る!
見回る!
遊ぶ!
なんとしても・・・
ということなのだ。
やせっぽっちで臆病な雉トラは、そうは言ってもほんの気持ちだけ。
チョロッと出て、帰ればもうOKらしい。
鯖トラは、ゆうゆうと歩いていく。こねこねこねっと転がりたいポイントを数箇所めぐり、玄関先の門扉の下をくぐって幹線道路を行き交う車気配を暫く覗き見ている。
黒はほんの玄関先で、ご . . . 本文を読む
寝室に入ってみると、大きな大きな黒い影が羽毛布団の上にでろりんと落ちていた。
電気をつけても、傍を歩いても、がさがさと音を立てても、海苔の佃煮みたいなでろりんは動かない。
屈み込んで覗き込んでみると、静かな静かな息をして眠っている黒である。
触れて起こして抱き上げてしまいたくなる衝動を抑えて、また明かりを消して寝室を出た。
あれだけぐっすりと眠っていれば、さぞ今夜はうるさく出勤しようとすること . . . 本文を読む
生薬が自慢で自信の漢方製剤を同居人にねだって買ってもらった。
あたしの大好きな知り合いが最近元気をなくしていたから、しっかり元気が出るように今度来た時あげようと思ったから。
知り合いは受け取って早速興味深げにそのボトルをながめ、封を切り、匂いを確認してニコリとした。
「おおぉ、前に練ってくれたのと同じ匂いがする!」
口に入れて、
「この味この味、覚えてる!」
飲み始めて二日目にもういい気 . . . 本文を読む