「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会

子どもたちを戦争に向かわせる「つくる会」教科書の採択撤回!使用を中止させよう!

7月26日(木)都教委が「つくる会」教科書を採択!

2007年07月27日 | 教科書
 東京都の中高一貫校で来年度から使用する教書の採択が行われました。桜修館、小石川の両中等教育学校と両国付属中の公民、08年度にそれぞれ開校する立川国際中等教育学校と武蔵付属中の2校の公民を除く教科書です。協議は、教育委員6名の無記名投票で行われましたが、歴史と公民は全員一致(!)で「つくる会」教科書(扶桑社)。国語や音楽の教科書に対して、「学校で教えるには若干違和感を感じる。ポップスや書店で手に入るような題材ばかりを扱っている。文学が少ない。取っ付きやすいものが多い」教科書全体について「日本の教科書は品格・貫禄がない」などの意見は出ましたが、「つくる会」(扶桑社)が、なぜいいのかという意見は一言も出ませんでした。

 「つくる会」の教科書では、決して子どもたちの平和な未来は保障されません。都教委の議論は、子どもの人権を守るために教育の環境を整えるという立場で議論しているとは思えませんでした。2001年から続いての都教委の採択は、歴史に汚点を残したことになると思います。

 特に米長教育委員は、八木秀次氏が代表を務める日本教育再生機構の代表委員・設立発起人に名を連ねています。教科書の代表執筆者の八木氏と行動をともにすることは、公正公平であるべき教育委員として許されることではありません。

 また、「つくる会」は、責任のなすり合いで、醜い内部抗争を繰り返しています。教科書を使う子どもの視点はまったくありません。また、教科書の執筆者が退会して、教科書内容への現場からの質問などに応じられる状況にはないなど、教科書に責任をもてなくなっています。

 今年2月、版元の扶桑社は、「つくる会」あてに、従来の「つくる会」との関係を解消するという通知を出しています。「つくる会」声明によれば、その理由は「現行の『新しい歴史教科書』に対する各地の教育委員会の評価は低く、内容が右寄り過ぎて採択が取れないから」です。扶桑社は同社の方針に賛同する人々を執筆者とし、書名も変え、別会社をつくって発行すると表明しています。教科書の出版会社すら、見捨てた教科書なのです。

 こんな「つくる会」教科書を使わせる訳にはいきません。この暴挙に対し怒りをもって強く抗議し、「つくる会」教科書採択の白紙撤回と採択手続きのやり直しを求めます。

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