1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

第2章 ゼロ災害全員参加活動と職長の関わり その5

2018-07-27 10:00:40 | 日記
第2章 職場自主活動


3.日々の危険予知活動の実践

日々の作業に指差し呼称、指差し唱和、健康KY、各種KY手法を組み込んで毎日実践していくプログラムを現場に提供するのは
管理監督者の役割と言える。

日々の作業は大きく分けて、「作業前」、「作業中」、「作業後」に分けられるのだが、こうした一日の作業サイクルに各種安全先取り手法を
組み込み毎日実践することを「安全作業KYサイクル」と呼ぶ。
建設業では「安全施工サイクル」とも呼ばれている。「安全作業KYサイクル」を日々、月、年と回すことにより、
各種手法が実践活動として生かされ人間尊重理念の実現に向けた組織ぐるみの活動となる。
実施例は下のとおり。

(1)作業前

 作業前には、指差し呼称による始業前点検、監督者による部下の健康観察・健康問いかけ、一言スピーチ、目標唱和、適切作業指示、実践KY等を行う。

(2)作業中

 作業中には、指差し呼称による安全確認、現地現物KY、管理者の職場巡視の際の問いかけKY、非定常作業時には作業指示STK訓練を活用し作業指示者による
適切作業指示等を行う。

(3)作業後

 作業後には、指差し呼称による終業時点検、ヒヤリ・ハット報告、帰宅時、出勤時を想定した交通KYT等を行う。
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第2章 ゼロ災害全員参加活動と職長の関わり その4

2018-07-26 13:03:38 | 日記
第2章 職場自主活動


2.主な危険予知活動手法


(5)健康KY

監督者が部下の健康状態を自己チェックさせたり、観察したり、問いかけることにより、適切な指導や作業場の必要な措置を行うための手法である。
特に高所作業など危険な作業に従事させるときには、強い関心を持って行う事、健康が安全作業の基本だという認識から生まれた手法である。


(6)ゼロ災チームミーティングシナリオ役割演技訓練

始業時等にリーダーを中心に行うチームミーティングのシナリオを作成して、
そのシナリオを数人のメンバーできびきびと役割演技(ロール・プレイング)することによって、
短時間の充実したツール・ボックス・ミーティング(TBM)の定着化を図る手法である。
各種の手法を組み合わせて、現場の実践活動に即応用ができ、
しかも双方向のコミュミケーションが図られることから「現場力」を向上させる手法として活用されている。
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第2章 ゼロ災害全員参加活動と職長の関わり その3

2018-07-26 10:05:07 | 日記
第2章 職場自主活動


2.主な危険予知活動手法


(3)タッチ・アンド・コール

タッチ・アンド・コールは、チーム全体が手を合わせたり、組み合わせたりして、リーダーのリードのもとでスローガン等を唱和する。
全員でスキンシップを図りチームの一体感や連帯感を高めるとともに、無意識的にも安全行動のとれる人づくりを狙いとする手法である。


(4)危険予知訓練

危険(キケン)・予知(ヨチ)・訓練(クンレン)のそれぞれの頭文字「K・Y・T」を取って、KTYという。
KTYとは、危険に関する情報をお互いに寄せ集めて、情報を共有して話し合って解決をしていく、その中で危険のポイントと行動目標、
指差し呼称項目を定める手法である。
KTYを日常的に訓練をすることによって、危険に対する感受性・集中力・問題解決能力を高めていけるほか、自ら進んで取り組むことにより、
実践への意欲を高めていき、いきいきとした職場風土づくりに効果を上げる。

KTYは基本手法である「KTY基礎4R(ラウンド)法」をベースに産業現場の中で、短時間に活用できる多くの応用手法が生み出された。
主な活用レベルの体表的な手法を紹介する。


① 作業指示者レベル
 作業を安全で誤りなく進めさせるには、監督者の適切な作業指示が重要な要素となる。適切な作業指示とは、
5W1H(なぜ、誰が、いつ、どこで、何を、どのように)により作業指示のもれをなくすとともに、KYのポイントを確実に伝える必要がある。
また、復唱、復命を活用し作業指示者の指示が適切に伝わったかを確認することもミスの防止に欠かせない。これら作業指示者レベルのKYTとして
開発された手法に「作業指示STK訓練」、「適切指示即時KYT」等の手法がある。


② チームレベル
 始業時、現場到着時、作業開始時等、その時その場に即して、チームでごく短時間に行うKYT手法が多くの業態で創意工夫され生み出された。
「ワンポイントKYT」、「SKYT(ショートタイムKYT)」はその代表的手法であり、5分、3分と短時間に行うKYT手法として多くの事業場で実践されている。


③ 1人レベル
 特に非定常作業における安全確保に有効な手法として開発されたのが「自問自答カード1人KYT」である。1人KYの問題点は、
1人で早く実践しようとするために重要危険を見落とす可能性があることから自問自答項目のチェックにより重要危険の見落としを防ぐ手法である。
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第2章 ゼロ災害全員参加活動と職長の関わり その2

2018-07-25 13:01:25 | 日記
第2章 職場自主活動


2.主な危険予知活動手法

(1)指差し呼称

指差し呼称は、作業行動の要所要所で、自分の確認すべきことを「~ヨシ!」と、対象を腕を伸ばしてしっかりと指を指し、
はっきりとした声で故障をして確認をすることで作業を安全に、誤りなく進めていくために行う確認手法である。

(2)指ざし唱和

指差し唱和とは、リーダーがスローガン等の目標を「~ヨシ!」と唱和して、続けてメンバー全員で対象を指差し、唱和することによって、
その目標に一致団結させ、チームの一体感や連帯感を高めることを狙いとする手法である。
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第2章 ゼロ災害全員参加活動と職長の関わり その1

2018-07-25 09:57:49 | 日記
第2章 職場自主活動


1.職場自主活動の課題

職場小集団の話し合いは、さまざまな職場の問題解決や自主的推進への意欲を高める効果的な活動として職場自主活動と呼ぶ、
しかしながら、災害は日毎夜毎、さまざまな時間、一瞬の注意不足、いつ何時に起きてしまうかもしれない。

人間はついウッカリしたり、ボンヤリをしたりする。錯覚したり、横着して近道したり、省略をしたりする。
これらのヒューマンエラーによって引き起こされてしまう事故や災害を、月1回の安全ミーティングのみで防止をすることはできないと言える。
また、多忙な職場では話し合いにかける時間も限られてしまうという課題もある。

これらの課題に対して毎日、短時間にその日の作業の危険や問題を発見し。把握・解決する話し合いの手法として有効な手段が危険防止訓練(KYT)である。
危険予知訓練をはじめとする危険予知(KY)活動手法が多くの事業場で取り入れられて実践された結果、さまざまな短時間のKYT活用技法が発明された。
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