1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

環境改善の方法と環境条件の保持 その19

2018-05-31 13:07:13 | 日記
3. 作業環境改善の手順等
リスクアセスメントの手法を用いて作業環境改善を図る。
有害物質、有害エネルギーに対する職場環境の具体的な手法は下図にまとめた様に各種の手法があるのだが、広く一般的に採用をされているのは、
局所排気装置の設置である。
作業環境改善を進める具体的手法は図のようになるが、基本は図の中の番号の小さい順番から対策をしていくことが重要である。




(1)改善対象の特定
実態を調査して、問題点を把握をする。検討をするにあたり次のような資料が参考となる。
また、把握方法についてもその「仕組み」を作ることが必要となってくる。


1.改善対象を検討するとき参照する資料
・作業の種類と工程
・作業設備および機械の種類。設置数、稼働状態
・原材料の性質と取扱量、危険性・有害性の程度(SDC(安全データシート)で確認)
・作業者数、作業位置、作業時間
・有害物、有害エネルギーの発生源とその状況
・作業場の気流、採光、照明、気温、湿度、騒音、粉じん、気圧、酸欠など
・換気・排気装置の種類、設置数、性能の状態
・作業者の健康障害発生状況
・作業環境測定の結果


2.改善対象の抽出
改善対象の抽出には次のような工夫が必要である。
・目的を環境改善の必要な作業に絞った職場パトロールを実施する。
職場の作業者の問題意識を高める、特に改善の必要を感じている作業をワースト3として挙げさせる。


3.改善対象の決定
作業環境計測結果に基づく評価結果は、職場環境改善が必要か不必要かの決定に大きなポイントとなる。
また、日頃から大きな負担を感じているやりにくい作業を頻度と負担の大きさの両面から数値で評価をし、
優先順位を決める方法もよく採用されている。
―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その18

2018-05-31 10:02:24 | 日記
2. 労働衛生管理

(3) 健康管理
健康管理は、健康診断およびその結果に基づく事後措置、健康測定結果に基づく健康指導まで含めた幅広い内容を持っている。
職長は、産業医や保険医など専門家の意見を積極的に取り入れていき、作業者の健康障害を未然に防ぐとともに、
さらには、健康増進につながるような方針に取り組むことが必要となってくる。

労働衛生管理は、「作業環境管理」・「作業管理」・「健康管理」の3管理の視点により総合的に進めなければならないが、それぞれの健康障害にたいおうして
対策の重点やポイントも異なってくる。健康障害と対策の関係は下図のようにまとめることができる。




―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その17

2018-05-30 13:01:45 | 日記
2. 労働衛生管理

(2) 作業管理
エ 労働衛生保護具の点検ポイント
労働衛生保護具の種類別に点検チェックポイントの一例を下図に示す。



保護具は、毎日身につける前に各自でチェックをすることが大切なのである。
―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その16

2018-05-30 10:01:08 | 日記
2. 労働衛生管理

(2) 作業管理
ウ 保護具の保管の仕方
保護具が必要になったときに、いつでも清潔で有効な状態で使用をできるようにしておくことである。
一般的な注意事項については、次に示すと。

・日の当たらない場所に保管をすること。
・なるべく風通しのよいところに保管をすること。
・放熱体が近くにないところに保管をすること。
・腐食性液体、脂、化粧品、酸類などを同室に格納をしないこと。
・砂や泥などで汚れている場合には、水洗いをしてきれいにし、日蔭で自然乾燥をさせてから保管をすること。
・汗等で汚れた場合には、洗濯などをして清潔にして、充分に乾燥をさせてから保管をすること。
―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――

環境改善の方法と環境条件の保持 その15

2018-05-29 13:03:32 | 日記
2. 労働衛生管理

(2) 作業管理
イ 安全保護具
安全保護具は労働衛生保護具に比べて、どの作業にどの保護具を使用したら良いかがわかりやすいように思われるのだが、
作業に適した正しい保護具の使い方が必要となる。
また、法令で作業に応じて使用を義務付けられている保護具があり、それは、事故が起きたときに、自分の身体を守るためであることを十分に認識をして、
きちんと決められたとおりに使用をすることが大切なのである。
法令で使用を義務付けられている保護具は次のとおりである。

1.頭の保護具
・保護帽(構造企画適合品)
墜落用、飛来落下用または感電防止用のものがあり、作業に応じて決められている。
・帽子
作業帽、動力により駆動している機械に、作業中の労働者の頭髪が巻き込まれるおそれがあるとき。

2.眼と顔面の保護具
加工物等の飛来、切削くずの飛来等や有害な光線等の危険等による眼や顔面の保護、面体式やめがね式のものがある。

3.手の保護具
溶接帳保護手袋、不浸透性や耐食性の保護手袋等。

4.足の保護具 (JIS規格適合品)注1
安全靴等

5.体の保護具
耐熱服、不浸透性や耐食性の保護具(保護前掛け)等。

6.安全帯 (構造企画適合品)
安全帯、高所作業等墜落または転落の恐れがある作業に使用をする。

7.その他
・救命具
救命具、救命胴衣
・絶縁用保護具 (構造企画適合品)
高圧、低圧活動作業、高圧、低圧活動近接作業等に使用をする。
・その他
指定された作業について、危険を防ぐ保護具の仕様が定められている。

法令で定められている保護具以外にも、危険防止のために各事業場で使用を定めている保護具がある。
手袋(軍手、皮手袋等)等いろいろあるが、作業者は作業の際、決められた保護具を使用しなければならない。
 なお、保護具であっても軍手のように、作業によっては使用を禁止している場合(ボール盤作業等)があり、職長は、保護具の使用について
 十分な配慮が必要となる。

安全の保護具の点検は、衛生の保護具の点検と同様に、毎日作業に入る前に点検を行い、破損部分の有無、機能上の問題の有無を確かめ、
異常がある場合には使用をせず、正規の品物を使用しなければならない。


注1、JISとは:日本工業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)。
日本の工業製品に関する企画や測定法などが定められた日本の国家規格のこと

―――――――――――――――――――――――――――
1日(一日)講習で職長教育・安全衛生責任者教育(再講習)
全国出張講習!修了証は即日発行致します!
ホームページはこちら http://www.t-try.jp/rst/
―――――――――――――――――――――――――――