さて、甲子園観戦の翌日、神戸観光をしようと思い、この日も三宮に宿をとっていました。
前日、神戸が地元のむねぞーに観光スポットを聞いたところ、実は神戸ってそんなに見るところない、という衝撃の言葉が……。
そこでふと思い立って、兵庫県立神戸高校へと行ってみることにしました。なぜって、村上春樹の母校だからです。一度はどんな高校に通っていたのか見ておきたい、と。
そういうのって気になりませんか?僕は早稲田の文学部にいたときも、ひょっとしたらこの教室で村上春樹も講義を受けたことがあったのかも……、なんて思ったものです。
そして、高校っていうのは中学受験をしなかった場合、初めて自分の価値観で選ぶことができる学校ですよね。だからやっぱりその人物の何らかが反映されていると思うんですよ。
灘駅から歩いて行ったのですが、これが急な坂道をかなり上る。村上春樹はバス通学だったそう。(『辺境・近境』より)
かなり独特な校舎です。由緒ある建築のようですね。
この神戸高校、この春の大学入試結果、京都大学28名、神戸大学47名、関西学院大学111名、同志社大学97名、立命館大学84名合格と非常に優秀な高校です。
それでも、早稲田大学19名、慶應大学11名と、関東まで出てくるのは少数派な模様。そんな中村上春樹も早稲田大学に進学した少数派なのですが、高校時代は麻雀をやったり女の子と遊びまわったりしているうちに三年間が終わり(『村上朝日堂の逆襲』より)と書いている通り、一浪の末の進学でした。
帰りにはちょうど体育の授業が終わったのか、水色のジャージ姿の女の子たちがぞろぞろと急な坂道を校舎の方へと上っていきました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます