52歳デコ社長日記

米子・松江・境港・安来 ガーデン・外構・リフォームの店ホームデコ社長の毎日 庭・植木・リフォーム・増改築・オール電化

RHESC所長からのメール

2005年05月11日 | 海外
私は、日本ネパール人づくり協力会の事務局を担当している。
この会は、現在、カトマンズで医療活動をしている山根正子さんが運営している
PHESCという診療所を支援している。

先日、所長のサヒさんから広報誌に載せるメッセージが届き、
翻訳ボランティアのIさんから今日、日本語文が届いた。

メールのおかげで便利になった。
私は、Iさんがどこに住んでいるか知らない。
いつも快く引き受けてくれ、助かっている。

以下、サヒさんのメッセージです。
少し長いが、お許しください。

ナマステ日本の皆様

福井様よりEメールをいただきまして、私からも便りをさしあげたいと思います。

『RHESCとともに19年を歩む』

早いもので、私はRHESCが数日前に設立されたかのように感じますが、実際には19年が過ぎました。

小さな貸し部屋からスタートしましたRHESCも、時間を経るにつれ山根さん、日本の皆様のご好意により、時の求めに応じるかたちでこのように早く成長しました。

最も大変だったのは設立して発展させることでした。尊敬すべき山根さんはこの大変責任ある仕事をされました。私は彼女の補佐を行うにすぎず、活動の運営管理をしています。私が思うに、山根さんは患者さんに新たな元気をもたらしています。どんな難しい病気の治療にもあたり、病気が治ればとても喜んでいます。また患者さんに尽くすだけでなく、いつでもRHESCの活動をどう維持し発展させていくのか考えています。彼女の率先と懸命な仕事ぶり、そしてすべての皆様のご支援により二部屋の診療所から今日のRHESCにまで発展しました。私の知るかぎり、最初は山根さんが私財を投じて保健衛生の奉仕を始め、後に皆様のご支援で山根さんの支援組織が日本で立ち上げられました。その後、スモン基金、読売新聞、毎日新聞などが山根さんの仕事やネパールのRHESCの発展を評価、表彰しました。山根さんは表彰で受けたお金をRHESCの発展に使い、機器設備等が整うことにもなりました。1996年に山根さんの使命を支えるため日本ネパール人づくり協力会(JNHDA)が発足、RHESCを支援してくださっています。JNHDAのおかげでRHESCは発展しました。これはRHESCにとってありがたいことであり、当初医師一名にスタッフ三名だったものが今では五名の専門医と十名の医療補助員、その他五名で、計二十六名体制となっています。

この19年の道のりには多くの苦い経験、すばらしい経験がありました。小さな子供を難しい仕事ができるようになるまで育てあげること。上手に育まなければ、どんなことでも起こり得ます。RHESCの今日の姿は皆様と山根さんの功績によるものです。われわれはできる限りの力で皆様と山根さんの築き上げられたこの施設を運営維持できるよう努力しております。

代替医療が世界でもネパールでも普及し始めていますが、鍼の訓練を受けた人材は大変限られています。そのためわれわれはネパール政府のCTEVT(技術教育職業訓練協議会)と合同で2000年より鍼治療の人材育成を始めました。しかし残念ながら政府から鍼は一般教養教育(技術・職業教育に対して)講座としては認められていないため、そうなるよう努力しているところです。今年末までにCTEVTに認められるのではないかと期待しています。私はRHESCが十分な鍼、快治療の病院として発展することを希望しています。発展途上国ネパールはこのような種類の病院が必要です。まだ完全な鍼の病院というものがネパールにはありません。患者さんが診療所に毎日通うことは容易でなく、まして慢性病などの問題があればなおさらです。もしそのような病院ができればこれらの患者さんは恩恵を受けることになります。

ネパールでは山根さんが行う快治療(快医学)が大変有益な治療方法です。この方法で診断、治療を手軽に行うことができます。診断にレントゲン、CTスキャンなどの高性能機器を必要としません。皆様にこの日本で発達した方法をぜひ知っていただきたいと思います。

病院記録によれば、山根さんが完治させた病気はB型肝炎、食欲不振、頭痛、HIV陽性、喘息、身体痛、複合関節痛、結石、A型肝炎、痔疾、皮膚病、腹・食道・子宮・乳がんの第1、2期となっています。この成果から、ネパールでこのサービスをわれわれは発展させる必要があります。患者さんはこの治療法に多くのお金を費やさなくてもよいのです。

都市の既存病院と比べて小さなサービスセンターではありますが、この仕事に満足しています。

ネパールのことわざに、海もしずくの集まりからなる( Drops of water forms the sea.)とあります。様々な方面から支援をいただけば、RHESCは最終的にその固く決心した目標に到達することができます。RHESCはいつもRHESCらしくあらねばなりません。

われわれはRHESCが日本の皆様、JNHDAの皆様、ネパールの方々から、いつも必要なご支援、ご賛同を賜りますよう、また世界平和と仏陀の慈しみが皆様に注がれますよう願ってやみません。

どうぞお元気で

B. P. Shahi
RHESC 所長
ネパール カトマンズ

サヒさんありがとうございました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野球・四国独立リーグを作っ... | トップ | がんばれSC鳥取 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外」カテゴリの最新記事