生活をたのしむ 街みどり・庭みどり

緑の暮らしの専門家がお届けする、一人ひとりの毎日の暮らしをもっと嬉しく、幸せにする、カフェのような心地よいみどりをご紹介

ご当地みどり 三芳町 落ち葉農法

2016-09-11 09:20:12 | 心地よいみどりとは
【心地良いみどり397】

いつもありがとうございます。
みどりある空間、時間が大好きなryu.gardenです。

今住んでいる川越は元々、お殿様が自治をしていた
エリアであり、このエリア内に則した開発がされていました。

素晴らしい功績の一つに自然と共生する
循環型伝統農法があります。

約320年前の江戸時代、川越藩主柳沢吉保の命により
茅などが覆う荒地だった場所にクヌギやコナラを植え、雑木林を創り、
その落ち葉を堆肥化して、荒地に施し、豊かな土壌に変えた
三富(サントメ)新田があります。

落ち葉の畑である落葉樹が主体の平地林が多数残され、
里山の美しい光景が残る、東京から30分程度の近郊の景色とは
思えない、豊かなみどりが残る場所です。




みどりの恵みを循環させ、農業を営む、
自然と共生した土地利用の価値、魅力を発信する
シンポジウムが昨日、三芳町で開催、参加してきました。

「農」と里山シンポジウム 〜三富を未来に〜









基調講演として、ビートたけしのお兄さんの
北野 大先生が「三富地域から循環型社会を考える」というお話をされました。


会話のテンポがとても良く、聞きやすい、伝わる内容。

まさに、流石「たけしのお兄さん」、
難しい話を優しく、深く、わかりやすく、翻訳してくれる、
まさにプロですね。


化石燃料を無制限に利用した結果、環境破壊、
未来の気候も変えてしまうほどの負荷をかけ、様々な問題が発生している。
(地球温暖化という優しいレベルではなく、地球高温化)

未来の子供たちにも発展できる余地がある地球環境を残すコトが重要。

そのためにも、これからは下記の3つが大事。
・低炭素社会(省エネ)
・循環型社会(化学物質の自然が分解できないものを作らない、資源が回る仕組み)
・自然共生社会(自然エネルギーの活用、脱化石燃料)


このいずれにも当てはまる事業が
三富の雑木林の平地林を活用した伝統農法である。

近郊に住みながら、雑木林の姿の美しさばかりを
意識していましたが、

環境に合わせた、誰もが良しとするシステムが
江戸時代からあったのですね…

目先の利益、今の自分だけの利益を優先すると、
このような気の長いシステムは疎まれるでしょうが、
今こそ大事にしたい考えです。





会場付近の光景しか見ていませんので、
実際に三富新田のみどりを後日、体験したい…と思います。








ケイトウが大きく咲きそうでした。