イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

仲良くやろうぜオオキンケイギクさん!

2014-02-27 07:37:33 | 日記
6月中旬釜石街道をドライブしていて、道路脇の花壇に黄色い花がたくさん咲いているのを見つけた。シャスタ・デージーも混じって咲いていた。人為的に植えたものなのか自然に生えてきたのか不明である。家で調べてみたらこれはオオキンケイギクだと分かった。花は直径4~5cmあり、野生の花にしてはかなり大きい。
 北アメリカ原産のこの植物についてウィキペディアには以下のように記載されている。「日本には1880年代に鑑賞目的で導入された。繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきた。河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩る本種は、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた。しかし、カワラナデシコなどの在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止された。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定された。河原植生への本種の侵入がよく注目されるが、低木林や高木林など自然度の高い環境にも侵入・定着が可能だといわれており、河川植生の遷移が進行し森林化しても本種は残存し続けるものと考えられる。」
 要するに、きれいな花で、繁殖力も強いので法面の緑化等に利用されてきたんだけれど、在来種を圧迫し始めている植物らしい。しかし、オオキンケイギクには罪はなく、これを導入した人間に罪がある。そうはいっても植物はしたたかだ。いかにオオキンケイギクが強いとは言っても、全ての環境で優位に立つ訳でもないだろう。かつてセイダカアワダチソウが問題視されたが、ある程度繁殖すると自ら産出する生育抑制物質により生育が悪くなるなどの現象があり、結果としてそれほどはびこってもいない。自然には強い調整能力があるのだと思う。人間が介入して過度に自然に介入しない限り自然の力により、落ち着くところに落ち着くのではないだろうか。何でもかんでも人間が介入して大騒ぎするのも何だか無駄な感じがする。たとえば松枯れ病やナラ枯れなどもある意味自然のサイクルであり、放っておけば自然に落ち着くところに落ち着くのだと思う。慌てふためいて、農薬やらを散布するのはかえって良くない。それよりも、自然の修復力を高めるようにすることの方が大切だと思う。大騒ぎするよりもじっと見守る忍耐強さが必要だ。
 昔日本に来たときから苦労してきたんだよね。仲良くやろうぜオオキンケイギクさん!


釜石街道脇で見つけたオオキンケイギク。(遠野市宮守。2013年6月12日)


花のアップ写真。八重咲き。(同上)


近所で見つけたオオキンケイギク。(花巻市日居城野、2013年7月3日)


花のアップ写真。八重咲き。(同上)


釜石の河原で見つけたオオキンケイギク。(釜石市甲子川千鳥町付近、2013年7月23日)


花のアップ写真。一重咲き。コスモスそっくりだ!最初見たときは本当にコスモスの一種だと思った。(同上)


8月のオオキンケイギク。花が終わり始め種を作り始めている。タンポポと異なり綿毛はないので、人間が介入しない限り自然に遠くまで拡散する事は無い。(花巻市日居城野、2013年8月2日)


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