イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

サケは死んで鳥になる

2014-02-03 07:44:24 | 日記
甲子川の河原を散歩していたら、セグロカモメの幼鳥が川に浮かんで時々水に頭を突っ込んでいる。何をしているのか暫く観察していたら、口に何かくわえている。それはやはり水中のサケの死骸からちぎり取ったものの様だった。もう少し下流に下っていくと、今度はカモメ、カラス、カルガモの3種類の鳥がサケの死骸の前にいるのを見つけた。最初はカラスとカルガモが啄んでいたが、そこにカモメが来るとカラスは遠慮してサケから離れた。カルガモはカモメと一緒に食べていた。カルガモがサケを食べるというのも驚きだったが、食べる順番にも力関係が働いているというのも面白かった。
 甲子川にはたくさんサケが遡上してくる。しかし、産卵の後皆死んでしまい、川の中はサケの死骸だらけになってしまう。この夥しい数のサケは一体どうなってしまうんだろうと思っていた。しかし、その1つの答えがこれで分かった気がした。カモの仲間が皆サケの死骸を食べるのかどうかは分からないが、雑食性のカモはかなりの種類がサケの死骸を食べているのではないだろうか?カモの仲間やカモメは首を突っ込んで届くところなら啄む事が出来るし、キンクロハジロの様に潜水能力のあるカモもいる。これが自然の浄化システムなんだろう。人間が何だかんだと騒がなくとも、自然に起こる現象は自然が処理してくれるシステムがあるのだと思う。もちろん全てのサケの死骸を鳥が食べてしまう訳では無く、川の中には掃除屋の魚やエビやかになどがいて一緒にサケの死骸を処理しているのだろう。結果として豊かな自然が保たれているのだ。この自然浄化システムが働く限り我がイーハトーブ王国も安泰である。


セグロカモメの幼鳥が水に頭を突っ込んではサケの死骸を啄んでいた。(釜石市甲子川、五の橋上流、2014年1月28日)


カラスとカルガモがサケの死骸を啄んでいた。(同上五の橋下流、同上)


そこにセグロカモメの幼鳥がやってきた。(同上)


セグロカモメの幼鳥がカラスを追い出してサケの死骸を啄み始めた。カルガモはそのまま啄み続けていた。(同上)
 

別な場所で、こちらはセグロカモメとその幼鳥がサケの死骸を啄んでいた。(同上)


カラスはその様子をじっと見ている。カルガモも寄ってきた。(同上)


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