イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

甘い香りのする白いきれいな花をたくさん咲かせるニセアカシア

2014-03-27 06:44:10 | 日記

我が宮殿脇の東北本線沿いの土手にもニセアカシアが生えてくる。幹が柔らかく、若いうちなら簡単に切ることが出来る。生育は早く、切っても切っても直ぐにすごい勢いで生えてくる草のような木だ。トゲがあるので切るときも気をつけないと危ない。北米原産の木であり、雑草のように生えてくるので嫌われ者にもなっている。日本生態学会は本種を日本の侵略的外来種ワースト100に選定した。しかし、この木はなかなか風情のある木でもある。イヌを連れて近所を散歩するとき、近くの小学校の回りを囲むニセアカシアの林が見えるが、冬は葉が落ちてくねくねと曲がった枝が空に向かって伸びている様子はメルヘンチックでもある。雪が被ったり、春に芽吹いたり、青々と茂った葉もまた美しく、四季折々に楽しめる。特に5~6月には豆科特有の蝶型の白い花を房状にたくさん咲かせる。木全体が白く見えるほどである。
10年以上も前の話になるが、6月に家族で青森県の浅虫温泉に出かけたときのことだ、青森県に入ると高速道路沿いがニセアカシアの花が一面に咲いていて、甘い香りがかなり強く漂っていたことを覚えている。このように邪魔者にされている割にはなかなか鑑賞価値のある木なのだ。アカシヤの蜂蜜はこのニセアカシアが蜜源となる。特に河原には必ずといって良いほどこの木が繁茂しているのを見かける。また、何らかの理由で木を切った後には成長の早いこの木が直ぐにはびこるようだ。高速道路脇に生えてくるのもそのせいだろう。ドライブしているとあちこちで群生しているのを見かける。日本の生態系を壊してしまうことが心配されているようだが、こんなにはびこってしまったものは今更どうしようもないだろう。オオキンケイギクなどと同様仲良くやっていくしかないと思う。
最後にニセアカシアという名前だが、失礼な名前だと思う。外国の名前の直訳と言うが、日本ではアカシアの蜂蜜のようにアカシアで通っている場合も多い。西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」は朕のお得意の曲の1つだが、これも実はニセアカシアのことだという。かなりアカシアという名で通っているのだ。白花アカシアとか少しはマシな名前にしてやっららどうだろうか。



小学校の回りに生えているニセアカシア。くねくね曲がった枝が空に向かって伸びてる様が印象深い。(花巻市桜台、2013年5月19日)


花が咲いたニセアカシア。木全体が白くなるほどだ。(花巻市天下田、2013年6月5日)


花の房。豆科特有の蝶形花が房状に垂れ下がっている。(同上)


ニセアカシアの実がなった。豆の鞘があちこちにぶら下がっている。(同上、7月17日)



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