イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

アリと仲良くやってる コニシキソウ

2015-07-27 23:43:00 | 趣味・特技
トウダイグサ科(Euphorbiaceae); トウダイグサ亜科(Euphorbioideae); トウダイグサ属(Euphorbia); コニシキソウ(E. supina)
学名: Euphorbia supina
和名: コニシキソウ(小錦草)

 北アメリカからの外来植物。砂利道やブロック塀の脇など乾燥気味で他の草が生えにくい場所に良く生えている。地面を這うように広がるが、茎はせいぜい10~20cm程度でそれほどの勢いも無い。
 葉は対生で長さは1cm程度の長楕円形で、葉の表面に赤紫色の斑紋があるのが大きな特徴だ。枝の上部の方の葉脇に杯状花序をつける。雄花と雌花があるが花弁は無く、4つの腺体とおしべ、めしべだけの花であり1mmにも満たない。茎は赤く、茎や葉裏、果実には白い毛がたくさん生えている。
 この小さな花の受粉にはアリが重要な役割を果たしているという。また、果実は1~2mm程度の大きさで熟すとパチンとはじけて種を飛ばす。その種をまたアリが拾ってその範囲を広げるのだという。ちっちゃなくせになかなか面白い生存戦略を持つ植物だ。
 生薬名をハンジキン(斑地錦)と呼び、中国では全草を止血・血便・血尿に用いまた、催乳薬としても用いるという。

ブロック塀の脇に生えてきたコニシキソウ。(花巻市桜台、2014年7月8日)


体育館の周りに生えてきたコニシキソウ。(北上市成田屋内運動場、同上)


コニシキソウの花と果実。よく見ると雄花と雌花が見える。(花巻市桜台、2014年7月6日)


同上。(北上市成田屋内運動場、2014年7月8日)


同上。(花巻市桜台、2014年7月13日)