笑顔でいたいから~母のつぶやき~

いつも笑顔でいたいから~元気でわんぱくで、でも少々問題ありの子供たち。自分自身も子供たちもみんな笑顔でいたいから~

入園前のもんすけ

2005年05月03日 | 発達障害
そういえば、幼稚園に入る前のもんすけは、大人には心を開かなかった。
すごく、相手の様子を注意深く観察するようなところがあった。

あの頃のもんすけは、大人に誉められたり好意的に扱われることが
ほとんどなかったかもしれない。

まず、第一に親に怒られてばかりいた。

そして、あの頃の私の周りの人間関係もあまりよくなかった。
きっと、それはもんすけも感じ取っていたに違いない。
相手の気持ちに鈍感かもしれないが、自分がどう思われているのか、ということにはとても敏感なのだ。
相手が自分に好意的か、そうでないか、もんすけはすぐに見抜いてしまう。
大人は表面上、とりつくろうことができる。本心とは違う顔ができる。
だから、私は気付かなかった。
でも、もんすけは気づいていた。

大人に対して、人に対して不信感のかたまりだったのかもしれない。
親に愛されていない、と感じている子供が大人に心を開かないのはあたりまえなのかもしれない。

今でこそ、開き直ってしまった部分もあり、理解してくれる人の支えもあり
周りの視線にもずぶとくいられるが、あのころは、育児ノイローゼになりそうだった。

虐待してしまう、お母さんの気持ちが分かる気がした。
明日は我が身・・・・そう思っていた。。

心理士のE先生と出会い、色んな本を読み、
私が変わっただけで、もんすけはずいぶん変わってしまった。

子供は親次第なのだと、つくづく思った。

今、もんすけは、とても人懐っこい。
あの頃のように、大人に対しての警戒心もない。
幼稚園の先生が全員で、もんすけを丸ごと受け入れてくれたのが大きいのかもしれない。

子供は親だけではなく、周りの大人すべてによって、どうにでも変わってしまう。

もし、周りに、「ちょっと困ったちゃん」がいたら、自分だけでも変わるように考えてみて欲しい。

困った親もいる。
でも、そんな親をもってしまった子供は、きっとSOSを発信している。
親が気付かなければ、だれでもいい、そばにいる人が気づいてあげて欲しい。

周りが手をさしのべれば、子供はきっと変わる。

どんな子供だって、何も悪くない。生まれたときは、みんな同じ。
困った子供がいたとしたら、それは、周りに問題がある。そう思う。

早く気づいて、本当によかった。。。。                       

私の父 Ⅲ

2005年05月03日 | 家族のこと
今日、母が言った。
「もんすけちゃんが、アスペルガーだってこと、お父さんに話したのよ。」
えっ・・・・
「アスペルガーってどういうのなんだ?って聞くから、人とのコミュニケーションが苦手で・・・とかって
 説明したんだけどね、あの人、なんて言ったと思う?」
・・・聞きたくない・・・

「おれもおんなじだ。そう言ったのよ!!
 もう、私、がっくりきちゃったわよ・・・」

そういう反応もあったのか・・・・
予想外の反応だった。

父も自分が普通ではないことに、自分で気が付いていたのだ。
そして、そんな自分にイライラし、理解してくれない周りにイライラしていたのかもしれない。

なんとも言えない気持ちになった。
もんすけのことを、プラスに受け止めてもらえたのは、よかったのだが・・・・・
つくづく、サポートの必要性を感じてしまった。

はあ・・・・

そして、夕方一人でやってきた、父は
「これから、高島屋でおいしいイタリア料理を食べて帰るから、夕ご飯はいらん。」
そう楽しそうに、いいながら、自分だけワインを飲み、
買ってきたおつまみを、自分だけ食べ、
「これから、おいしいイタリア料理を食べに行く」と何度も言いながら、一人で帰っていった。

自分だけ、おいしい料理を食べにいくのだ。
「一緒に行くか?」そんな言葉は彼の辞書にはない。
そして、相手がどんな気持ちでいるのか、まったく分かっていない。
自分が楽しいから、相手も楽しいと思っている。

ま、もう慣れたから、どうってことないけどね。

もんすけが、父のようにならないように、がんばろう・・・・・