ミッション・トゥ・ザ・サン@サンシャイン２０５７

スルーするつもりだったのだが、とりこぷてらさんが傑作だと言うので急いで観てきた。
でもつまらなかった。
確かにシネフィルっぽいがんばりは随所に見受けられるものの、なんだかそれが（間違った方向の）ヲタクっぽい遊びのレベルで完結してしまってるようにしか思えない。
これは言いたくないのだが、本当に言いたくないのだが、物語と表現が分裂してませんか、あっ言っちゃった。
というかそれ以前に、おれはダニー・ボイルと相性があまり良くないのかもしれないが、いろんな表現がなんかちゃっちいような。
あとこれももしかするとおれがＳＦヲタクだから見方が偏ってるせいかもしれないが、表現のテーマがＳＦ的スケールをスポイルしてませんか？っていう。
ソダーバーグの『ソラリス』はそれはそれは退屈極まりない映画だったけど、この『サンシャイン２０５７』も同じくらい退屈。
素直に言っちゃうとポール・アンダーソンの『イベント・ホライゾン』を観ている方がおれは楽しいです。
というか、ポール・（Ｗ・Ｓ・）アンダーソンをあなどってはいけない。
『バイオハザード』だっておれはおもしろかったぞ、『２』より『１』の方がずっと。
なんつーか、ダニー・ボイルはちょっとシネフィルもしくはインテリ臭が強すぎて逆に引くようなところがあるからなあ。
それよりかはポール・アンダーソンの純粋はヲタク魂の方に可能性を感じる今日このごろです。
ソダーバーグはもういいや。
『オーシャンズ１２』なんかひどいものだったし、彼にはもう何も期待しない。

業務報告
●なんかデ・パルマの『ミッション・トゥ・マーズ』にも似た印象でしたが・・・気のせいでしょうか。