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蛇より行事2013@北辰妙見尊(東京都稲城市百村)

2013-08-08 | 神社・仏閣
毎年8月7日の日に開催される稲城市百村に鎮座する北辰妙見尊の「蛇より行事」に昨年に引き続き今年も参加して参りました。
今回は、古街道団の団員として参加しました。なんでも「蛇より行事」の隠された謎を解くと言うので、興味深々で望みました。


PM1:30~ 京王相模線 稲城駅集合

稲城駅から徒歩10分ほどで到着
また今年も訪れることが出来たことに感謝 昨年参加したご利益があったのでしょう。

冠木鳥居型は、かつて神仏混淆だったお宮で見かける型です。注連縄にぶら下がっている標札には四天王の名が…。

鳥居の麓には、セーマン・ドーマン御札

こちらには「蘇民将来子孫」の御札
ここ北辰妙見は、稲城市百村に鎮座します。妙見寺の別当で、今でも神仏混淆の神事が執り行われている数少ないお宮です。


昨年奉納された蛇頭と胴を今年のものと入れ替えます。


近くの茅場から刈りだされた茅は午前中天日干しされます。
昨今、茅があまり育たなくなって来ており「短いものばかり」と居合わせた長老からお話をお聞きしました。
PM2:00 神事が始まります。


足場を組み茅をより合わせ蛇の胴体となる部分を編みこんで行きます。

並行して蛇頭となる部分を作っていきます。

茅を編み込んだ同じ形のものを3つ造り一つに合体させます。

左右にツノをつけて蛇頭部分の完成です。

今年は、昨年より長さそうです。

出来上がった胴の部分を参拝者達がそれぞれ手に持って参道へと引き上げて行きます。

今年は、お宮の手前にある灯籠のところまで尾の部分が来ました。(昨年はお宮へ上がる階段の麓まででした。)
胴の部分は、階段脇に置かれます。


蛇頭と胴が繋がれ僧侶の読経のあと蛇に依代が入ります。

PM3:30 全ての神事が滞り無く終了しました。

今年も参加者たちにジュースやビールなどの振る舞いがありました。

以下は、今年撮影した動画です。(YOUTUBE)
蛇より行事2013(1)

蛇より行事2013(2)


さて、ここからこの神事の謎解きです。
謎解きといっても受売りで、回答ではありません。あくまでも考察です。
まずこの神事には「7」に、纏わる因縁があります。
・妙見信仰は、仏教では北辰妙見菩薩をご本尊とするが、その原姿は、道教の星辰信仰、特に北極星(北辰)と北斗七星に対する信仰である。
・北斗七星になぞらえた百村の旧村民の中から選ばれた7名が、茅場から茅を刈り…。
・依った茅7本を使用し蛇頭を構成している。
・蛇頭は3つのパーツで構成されているので 7本×3体=21
 蛇(龍)の角の部分2本で合計「23」これは、下弦の月待信仰二十三夜に、かけ蛇頭を二十三夜塔の前に供える。

資料:稲城市HPより (右図)北斗七星を左右反転した形     
・以前までの旧態は上図の様に参道階段下からお宮をぐるりと取り囲む形態だったようだが、これは北斗七星を合わせ鏡で写した図ではないか?
・青茅の蛇を毎年新しいものと入れ替える→朽ちた茅を新しいものに→蛇が脱皮して生まれ変わる。
・「寛文二年の春、諸国に疫病が流行した折~茅の大蛇をつくって疫病を防ぐ祈願を行った」→以前は、春に執り行われていた。再開後から雨乞いや、夏越えの祭事となった。

※昨年の模様は以下で
参考記事:蛇より行事2013@北辰妙見尊(稲城市百村)

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