日々平穏 

日々の雑多な話題と管理人の趣味中心の見聞記を紹介

【神社・水晶採掘】巨大水晶玉がご神体~玉諸神社@山梨県甲州市塩山竹森

2021-09-17 | 神社・仏閣
 前回の大石神社から大菩薩ラインを北へ。重川に架かる新千野橋手前から県道207号“座禅草のみち”に入って5キロほど行った場所に、ご神体が巨大な水晶玉と伝わる玉諸(たまもろ)神社が鎮座しています。

玉諸神社 石鳥居
狛犬一対

拝殿

本殿
祭祀:天羽明玉命 (あめのあかるたまのみこと)別名“玉祖命” 古事記にのみ登場する神で、玉造部(たまつくりべ)の祖神。天岩戸開きの際に、八尺瓊勾玉を造った神
由緒: 当社は、延喜式内社 玉諸神社と称し、その創建勧請の年代は詳かではないが、祭神は 天羽明玉命(天の岩戸の変の時、真榊の枝 にかけた 八坂瓊五百箇御統玉を造った神で ある)。
社記(天平十八年宮司綱蔵式部正記)によれば当社は、往古より、当地の鎮守として、 代々御朱印、御墨付を頂戴し 醍醐天皇延長 五年延喜式神名簿に登録され、御身体は水晶の玉石で、高さ七尺余 上六角、太さ六尺 八寸余りあり、甲斐源氏の祖 新羅三郎義光 公造営以来 幾代かに亘り造営言々
以下地名の由来 神事等につき記録されている。代表的な神事として十一月十四日( 現在は十月十四日)鳥乞の神事が現在も伝承 されている又社記には武田信重の次の二首が 記されている。
 神垣にかゞやく玉の光をぞ身の行末かけてたのまん
 あとたれし神の恵みも世にしるく玉の光の数もそへゆく
なお 竹森山(通称水晶山)中腹に奥の宮 玉宮大明神が祀られている。
                 平成元年十月十四日
                 玉諸神社総代会

(以上 境内案内板より)
ご神体は、由緒の記述が正しければ、なんと!2m近くもある水晶玉です。しかし、その水晶は明治初年(1868年)に盗難に遭い、現存していないそうです。
「鳥乞の神事」とは、申の刻に白鳥が来て供物を哺み去るのを見て、翌年の豊凶、物価の騰落を卜す神事だそうですが、以前どこかで聞いた事がある神事だなと思っていたら、韮崎市穴山に鎮座している穂見神社に伝わる「烏飼いの神事」と、全く同じ卜占でした。方や“白鳥”方や“烏”の違いだけです。
(由緒案内板 サムネイルをクリックして拡大)

蚕影山碑
鳥居横にあった丸石神ではない謎の配石遺構 なんでしょう?
さて、続いて由緒にもある奥宮へ向かいます。なんでも、水晶山はかつて山梨屈指の水晶の産出地だったんだとか。
「もしかして今でも水晶ゲットできるかも!?」ほのかな期待がよぎります。

Googleマップに掲載されている奥宮方面に向かってしばらく歩いて行きます。周囲はブドウ畑で、たわわなブドウが収穫まじかの様です。
どうやらこの突き当りの森の中に目的地があるようです。

害獣対策用の防護柵を抜け暫く歩いていくと…。
ありました!玉諸神社奥宮へと到着です。

由緒案内です。ほぼ里宮と同じ文書ですが、こちらでは「玉宮大明神」と称しているようです。

奥宮本殿

本殿の下に何やら巨石が祀られていました。これがかつてあったと伝わる水晶玉なら素晴らしいのですが…。
「玉の井」のあと?
拝殿周辺には、どなたかが置いたたくさんのクズ水晶が積まれていました。
更に我々は、更にこの先にズリ場があるという情報から行ってみることにしました。

ズリ場周辺

確かに周囲にはポロポロとクズ水晶は、落ちていましたが結局綺麗な結晶体は一つもみつからず。

唯一みつけた綺麗な透明のクズ水晶を頂いて帰路に着きました。
【マップ】
玉諸神社
玉諸神社(奥宮)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mtakum)
2023-06-25 12:55:53
初めまして.山の管理人のお名前を
聞いても大丈夫ですか?行ってみたいです
返信する
Unknown (ruribo)
2023-06-25 16:47:31
コメントありがとうございます。

存じ上げないですね。
害獣対策用の防護柵には「必ず閉めて下さい」とは、ありますが「入山禁止」とかの指示はありませんでしたので節度を持った立入りであれば問題ないと思います。
そもそも玉諸神社の奥宮への参拝が主な理由ですので問題ないでしょう。
昔は、盗掘などあったそうなので管理が厳しかったそうですが。
返信する

コメントを投稿