
お久しぶりでございます

色々、たてこんでいまして・・・やっと、このページへ、やってまいりました
皆さんも、忘れられない、いえ、~絶対に忘れない~・・・心の中に、ずっと、生き続ける

そんな人・・・います?・・・しかも、会いたくても会えない別れ・・・

舞台監督兼演出家の、天野先生のように・・・

星になった・・・Y中様の お話です
Y中様、きっこが、大丸担当引継ぎ時、前チーフから、要注意人物として、伝達がありました

大阪は北の百貨店でも有名で、南のどの百貨店でも有名な方でした。
~沢山かってくれるねんけど、めっちゃ気難しい、1度怒らしたら、スゴイ大変やから、怒らさないで、ヘラヘラ

笑ってたらいいし・・・この前も・・・・・・・んな事あってなぁー・・・~
こんな調子で、聞かされてました

~女ってやらしいなぁ・・・悪いうわさ話、ますますでかくして楽しんでる

~
きっこは、自分が、女である事を忘れたかのように、女の集団の、仕事の、イヤラシさ・・・実感してたんだ!

そんな 暇、あったら、売れよ!って

そんな 噂ばっかりしてるから、売り上げ、ガタ落ちなんじゃ!アホかボケ

で、そんな、アホかボケ

に限って、いまだに、某化粧品会社に勤務しているらしい・・・そんな奴は、年を重ねても重ねても・・・アホかボケな人間なもんです。
きっこは、人から聞いた話、悪い話は、すぐには、信じない

その人と接してみて、初めて感じる事を、人から聞いただけでなんか、きっこは、判断出来ないですから
案の定・・・Y中様

言いたい事こそ、ズバッ

って、おっしゃいますが、筋がスッパ

っと通った、義理人情のかたまりのような~大阪代表!Y中様~みたいな、しかもすっごい、潔い、生き方な方で、きっこは、接客する度に、大尊敬し、大好きになったんです
きめ細かなきっこ流、手書きアフターフォローのはがき・使い方手書きメモ付きサンプル・使った色味の手書きメイクカルテの郵送・肌のおていれプランの手書きカルテで、毎日のお手入れ、つまずかないよう、わかりやすく、色わけして書いて、手渡していた。プレゼントも、期間にこれないだけで、いつも沢山買ってくれるお得意様の分は、必ず、キープし、お渡しした。

そして、徹底した、バースディ

お祝いカード

~もし 私なら、どんな事してもらったら、うれしいかなぁ~ きっこの接客の原点は、常にそこにあるんだ

それに、高価な化粧品を、買ってはいるが、タンスのこやし・・・そんな方が、とっても多かった

だから、きっこから買った、化粧品は、絶対に、タンスのこやしになんか、してほしくなかったんだ

使いこなしてこそ、買う意味があるんです



だから、他メーカーの持ってる化粧品も、お客様に、持参してもらって、それを使いながら、うちのを・・・こんな風に使いましょうって、人がしない、きっこならではの、売るばっかりの販売でない、買ってもらった後の、心配をする、そんな、私を・・・大絶賛してくれた 顧客さま、沢山いる中で、ひときわ
目立つ、Y中様に、

「チーフ

今まで、いろんな店で、買ってきたけど、どこの誰よりも、あんたが、

NO1

や

」
今も、忘れない、最高の

お言葉

うれしかった

やっててよかった



心底そう思ったんだ
そんな、Y中様は、毎月、よくご来店され、お手入れキープもして頂いていたので、どれだけ忙しくても、私が、お手入れに入りメイクまで仕上げていた

お手入れルームで2人、よく話しが弾んだ
Y中様は、シングルマザー・・・わけあって、1度も結婚せずの、シングルマザーだった

1人娘さんを自分の手だけで、育てあげてきたそうで。・・・どこかの会社の経理をされつつ、20軒程の借家を、お持ちで、「あぁしんどう

今家賃、貰いにまわってきてん・・」と、ご来店されては、お手入れに来られ、グゥグゥ

熟睡されていたのを、覚えている
そんなY中様が、突然、パタっと、来なくなった。

どうしたんだろう・・・身内のように心配だった
3ケ月が過ぎた頃・・・スカーフを頭に巻き、ちょっと、強がった笑顔ふりまきつつ、「きたでー

」と、元気に、装う・・・Y中様・・・
~私は、すでに、噂大好きアホかボケな奴から、Y中様の、病気のことの、噂電話を貰っていた。

どうやら、スカーフの下には、髪の毛がなさそうで、この噂は、本当だったんだと、きづいたんです。

~


驚いた・・・「どうしたんですか?」とも・・・言えず・・・ひたすら、こわばった笑顔をつくり、
「もう

どうしたんですか~

心配してたんですよ

お手入れ、用意してます!どうぞ~

」 ひきつりながら、しゃべってるのが、自分でも、わかっていた
お手入れの所に腰かけたY中様が、スカーフはずされ「見てチーフ

毛~あらへんようになってもうたわぁ・・いややろぅ

」
と言う。
「(驚かず)気持ちいいほどツルツルですねぇ!新しい綺麗な髪が生えてきて、ラッキーですやん

」と言い返したら、Y中様、「チーフ!アハハハハハあんたらしいなぁ」と言い、涙流して、笑ってて 「せやなぁ~綺麗な毛、生えたらラッキーやで!ワハハハハハッ」って、やっと、Y中スマイルを、久しぶりに見たのです
~Y中様は、子宮ガンだった。子宮全摘手術後、抗がん剤と、コバルト治療をされていた・・・。 その半年後、Y中様自身が、私に、売り場で、2人の時、「あんなぁチーフ・・・せっかく治療・・・頑張ってたのに、転移、しとってん・・・お乳に・・・・・チーフ、さわらしたるわ!こんなん、出来てたら、乳がんやさかい、気ー付けや!!」・・・マッチ棒の軸ほどの、硬いグリグリを、確かに感じた。
子宮がなくなり、お乳もなくなる・・・そんなこと、絶対イヤ

って、言われてて、温存治療を決められたんだ。 「チーフ!乳取って、生きてるより、乳、残したまま、治療して、あかんかっても、もともとやん!!これ以上、切りきざまれるん、いややねん」 私「万が一、とって、本当に助かっても・・・ですか?」 「せや、子宮とったら助かるって、医者は、いいよったけど、転移してるやん!とったからって、助かる保障なんか、あれへんねんもんなぁ・・・乳のこしとくわ

」
・・・・・もう・・・何も言えない、きっこだった。

~お願い・・・薬よ!きいて下さい

と・・・ひたすら、ひたすら、願っていたんだ

その2ケ月後、入院され、具合が、芳しくないと聞き、いてもたってもいれず、大石部長に電話して

「

お願いします。今から店抜けて、Y中さんの、お見舞いに、行かせて下さい」
部長「

何を、いってるんだ!!」
私「

ヒエ~???」やはりむりかぁぁぁぁぁ・・・
部長「チーフ

店で、待ってて

僕も行くから

」
・・・・・ドッカーンと、こけそうになったのを、覚えているきっこでした。
部長も、Y中さんを、よく知っていたのだ。
お見舞い片手に、病室へ・・・
「なんやぁ~お2人さん、おそろいでぇ~~~

びっくりするやん

・・・私、まだ、死なへんでぇ~~~ガハハハハハハハァ

」
の、Y中節と、Y中スマイルを、部長と2人、見届けたのが・・・・・
Y中様との、最後の・・・



お別れだったんです・・・あんなに、笑い、元気そうに、されていたのに、その・・・・・
2週間後の知らせでした


~ショックだった・・・こんな私に、何でも、話、してくれていて、家族のようだったから・・・


今・・・思う・・・人は、幸せになる為に、生きているのでなく、死ぬためにいきているんだ・・・
その、最後に、~あぁ、満足・・やり残した事もない、あなたに、見守られながら、心地よく息絶える~場所探し~が・・・歩みゆく、人生なんだ。きっこは、そう思うんだ
私が、息絶える時、そばにいてほしい、そんな人と、老後も、仲良く、くらせたら、それが、なによりも、幸福だと、きっこは、願うんだ
いつも、若々しくを、口癖にしてるが、そんなきっこも、たまには、年寄りくさい話も、するんだなぁこれが・・・ 2度も、死にそこねた、事故が、ずっと、心のどこかに、闇の部分として、トラウマなのかなぁ~

生きているには、わけがある・・・だから、こんな私が出来る、ささいな事を、やりぬいて、笑顔一杯、増やし続けたいんだ・・・とさ


Y中様

今も尚
私の心に生き続けるY中様の「チーフ


あんたなら出来る

がんばってやぁ~~~

」

って、でっかいこえの、声援が聞こえる、きっこです





