新しい内閣が動き出し、野田首相の所信表明がなされた。
会社で例えれば「今年の目標はいくらだ。社員の君たちにもノルマがある。全員一丸となって達成しよう」と思いも新たにする。そして東北の責任者に任命されればその地に家族で引っ越すか、単身赴任で現地へ乗り込む。まずは現場からというではないか。私も40歳を過ぎてから京都、大阪、東京と単身赴任を経験した。
政治家に現地に乗り込んでやろうという姿勢、気概が見えない。何か人事のようでその使命が何であるのか国民に伝わってこない。「数日でも被災地で暮らす覚悟があるのか!」という現地の人々の声が届いていないのだろうか。そこに入り込んで初めて解かることがあるのだ。
震災復興会議もそこでやり、各首長とひざを交え真剣に話を聞くことからだ。自分の家や家族、会社を元に戻さねばという思いを肌で感じながら行うことが本当の政治ではないか。所信表明で「正心誠意」と言われた。「心が誠」であることを祈る。