台湾の情報ならお任せ RTIブログ

台湾の情報満載!RTIのホームページでは見られない情報をご紹介。

メンバー構成が国際色に富んだ四人組ユニット、大嘴巴

2010年03月01日 19時20分56秒 | 台湾日記

   大嘴巴は女性一人に男性3人の四人からなるユニットです。グループ名にある“嘴”と“巴”は北京語では“口”と言う意味になります。その前に「大きい」をつけますと、口が大きいという意味になりますね。でも、大嘴巴は“口が大きい”という意味のほかに、おしゃべりという意味でも使われます。この四人グループはメンバー全員がおしゃべりが好きで、四人が集まって音楽についてしゃべりだすと、いつも話が弾んでしまうそうです。ですから、四人は自分たちのグループ名を「おしゃべり好きのグループ」を意味する“大嘴巴”としたわけです。英語の表記は英文字の大文字で、DとAを書いて、それから口を意味する英語の言葉“MOUSE”がついています。このDとAを合わせて読むと「ダー」になりますね。これは「大きい」ということを意味する北京語と同じ音です。つまり、半分は中国語、半分は英語という面白い名前です。

   左からDJの坂本宗華、サイモン(別名40)、女性ボーカルの千田愛紗(愛称、愛紗)、男性ボーカルのハリー。

  大嘴巴が今回出した新作は12曲いりのものです。タイトルは北京語にない言葉、“万凸3”です。万は北京語では「ワン」、そして凸凹の“凸”は北京語では「トゥー」と発音します。ここまで読むとお分かりになるでしょう、「ワン」、「トゥー」、次はもちろん「スリー」ですよね。そうです。この3文字は英語の1、2、3を意味するらしいです。日本語ではワン、ツー、スリーと発音しますが、台湾では1.2.3のことをワン、トゥー、スリーと発音します。この新作は1月23日にリリースされたものですから、それを記念するために、わざわざこのような難解な作品名をつけたのです。そのためでしょうか?アルバムのジャケットのデザインや歌などに未来を感じさせるものが多いです。曲のスタイルについてテクノ風の曲やヒップホップ、またはアップテンポとかややバラード風の曲などがあります。歌の作曲者は何人かいますが、作詞のほうではほとんど、大嘴巴が自分で手がけています。

  もう少し詳しくメンバーについてご紹介しましょう。女性ボーカルの千田愛紗は日本人で、台湾では「あいさ」の北京語読み“愛紗”という愛称で親しまれています。スイートな歌声が特色です。男性ボーカルのハリーは台湾と韓国の血が流れるクォーターです。歌唱力はもちろんのこと、ダンスと作詞も得意、優しくて落ち着いたイメージとは違って、パワフルなパフォーマンスで観衆を魅了します。残りの男性2人のうち、一人は日本人の名前を持つ坂本宗華です。彼には日本人と、そして台湾東部の花蓮に多く住む先住民族、アミ族の血が流れています。生まれは台湾ですが、日本で育ちました。DJとしても有名で、顔立ちは日本でも有名な男性タレント、金城武に似ていて、とてもハンサムです。最後のメンバーは小さい時から外国で育ったサイモンです。北京語と英語がぺらぺらな彼の北京語名がアラビア数字の「4」と「0」の北京語の発音、“すー”と“りん”に似ているため、「40」という別名がついています。作詞とラップが得意で明るい笑顔が印象的です。

   四人はいつも今の台湾で流行っている決まったダンスのパターンを超えて、ラップやファッションなどの要素を取り入れて、モダンな感じをさせる流行音楽作りに励んでいます。デビューしてから2年連続で台湾音楽界の最高栄誉、金曲賞、ゴールデン・メロディー・アワードで最優秀ユニット賞の部門にノミネートされていました。今回もノミネートできて更に受賞できるよう、アルバムの収録作業を進めてきましたが、より質の高いアルバムを作るため、とうとう、金曲賞への参加申し込みに間に合いませんでした。賞を狙うより、質を重んじるその精神は評価に値しますね。 (00)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿