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果物の木オーナーになって88水害の被災者を助けよう

2009年11月09日 23時40分50秒 | 台湾日記

 去る8月7日、台風8号(莫拉克台風)は台湾を直撃し、それに伴う集中豪雨の影響で台湾南部の屏東県や高雄県などの県は8日、深刻な水害に見舞われました。8月8日に発生した水害なので、台湾では「88水害」と呼ばれています。台湾の農業担当機関・行政院農業委員会の統計によりますと、この「88水害」による被害で台湾の農業は台湾元194億元の損失を被っているとのことです。  

  「88水害」が発生して満三ヶ月の11月8日、行政院農業委員会は「88水害」の被災地における農業の復興を加速させるため、被災地の高雄県、屏東県、台東県の三つの県にある七つの郷と鎮と力を合わせて、「愛の心で種を蒔いて、果物の木のオーナーになろう」という活動を推進しています。 

  高雄県、屏東県、台東県の蓮霧、棗、釈迦頭、愛文マンゴー(アップルマンゴー)、金煌マンゴー、玉荷包という品種のライチなど、今回の台風で比較的被害の大きかった六種類の経済価値の高い果物の木、合わせて9150本はその対象となっています。消費者は台湾の大手コンビニエンスストア・セブンイレブンに行って果物の木のオーナーになる費用を支払ってからインターネットでオーナーになる登録手続きを済ませれば、自分の好きな果物の木のーナーになることができます。URL:www.lovetree88.com 

  釈迦頭の木は一本が一単位として数えられているだけで、ほかの果物の木はすべて一本が四単位になっています。つまり、四人のオーナーを受け入れることができるわけです。一単位のオーナーになる費用は台湾元2500元から3000元までです。オーナーになる申請の受付期間は今年12月31日までです。収穫の時期になりますと、オーナーは自ら産地へ行って無償で果物を収穫することができるほか、農会(農協)の宅配を要求することもできます。 

  農業委員会の陳武雄・主任委員は「88水害」が去ってもう三ヶ月、被災地は回復しつつある。消費者は被災地へ行って現地の美しい景色を堪能しながら、美味しくて品質の高い果物を賞味し、被災地の再建を加速させるよう呼びかけています。副国家元首、蕭万長・副総統は今回の活動の初めてのオーナーになりました。蕭・副総統は夫人の朱俶賢・女史と同じように蓮霧の木のオーナーになりました。蕭・副総統は今回の活動の特色として「オーナーと土地を更に緊密に結び付けること」を挙げています。 

 農業委員会は各オーナーに自分がお金を払って栽培してもらっている果物の木の状況を知らせるため、国立台湾大学の協力を得てGoogle Earthを通じて果樹園の位置、その付近の環境、観光スポットなどの資料を公開しています。消費者はGoogle Earthを通じて自分がオーナーになっている果物の木が所属している果樹園の地理的な位置を確認することができるほか、農家のウェブサイトを通じてその果樹園や農家の関連資料を獲得し、自分の果物の木の成長状況をチェックすることもできます。最も重要なのはこのようにしてインターネットを通じて「栽培」する果物は収穫時になると、ちゃんと食べられることです。これは現在、台湾で流行っているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のFacebookにあるソーシャルアプリと呼ばれるゲームの一つ、インターネット上にある農場「開心農場(楽しい農場)」との最も大きな違いでしょう。 

  台風8号の被災地の人たちが一日も早く元の生活に戻ることができるようお祈りいたします。それと同時に私も被災地の果物の木のオーナーになることを決めました。(旺)

蕭万長・副総統(左から五人目)も果物の木のオーナーになった。(写真:農業委員会提供)

「開心農場」関連の話題は下記の記事をどうぞ

10月12日のブログ

おまわりさんは野菜を植えちゃダメ!

http://blog.goo.ne.jp/rtijapaneseblog/e/889e6abf89f0b2316ac8683208fab723

 


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