ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は27日、携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の後継機種を今年末に発売すると発表した。
新型機種投入は7年ぶり。
3月26日に裸眼3D映像の「ニンテンドー3DS」を発売する任天堂のほか、ゲーム機として存在感を増すスマートフォンと激突する。
「DS」猛追なるか?
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新型機の開発名は「NGP(ネクストジェネレーション・ポータブル)」。
第3世代携帯電話(3G)回線に接続できるほか、無線LANの通信機能も備えており、ソフトを外出先でもダウンロードしやすい。
半導体メモリーを使った専用ソフトでも遊べる。
画面は現行のPSPの4倍の解像度を持つ5インチの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルを搭載。
また本体の表裏に指で操作するタッチパネルを備えているほか、傾きや方向を検知するセンサーも内蔵している。
価格は未定。
すでに日米欧のゲームソフトメーカー82社が参入を表明し、ソフト開発に着手しているという。
SCEの平井一夫社長は都内で開いた会見で「究極のポータブル体験を提供するのはSCEの使命で、新型機でこれを実現する」と語った。
携帯型ゲーム機をめぐっては、PSPと同じ2004年に発売された任天堂の「ニンテンドーDS」の独走が続いている。
SCEも昨年10月、1万円の大幅値下げに踏み切るなど対抗しているが、昨年9月末時点の累計出荷台数は6420万台にとどまり、DSの1億3558万台に大差をつけられている。
さらに任天堂は2月26日に裸眼で3D(3次元)画像を楽しめる携帯型機「ニンテンドー3DS」の発売を計画している。
また、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などスマートフォン(高機能携帯電話)がゲーム機として存在感を増し、携帯電話で遊ぶ交流機能を持った「ソーシャルゲーム」が台頭している。
ゲーム雑誌出版のエンターブレイン(東京)によると、昨年のゲーム機の国内市場規模は前年比18.9%減と大幅に減少。
スマートフォンやタブレット型多機能端末の登場でライバルが増え、市場環境が激変する中、ゲーム専用機としての真価が試されそうだ。
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