【北京＝幸内康】中国国家外貨管理局は３１日、２０１０年の国際収支統計の速報値を発表した。海外との貿易や資金の取引などを示す経常収支は、３０６２億ドル（約２５兆１３００億円）の黒字で、前年より約２５％増えた。
同年の名目の国内総生産（ＧＤＰ）に占める割合は５・２％だった。世界経済の不均衡を是正するため、米国などが昨年秋、経常収支の黒字や赤字の割合をＧＤＰ比で４％以内に抑えるよう各国に提案しているが、中国はその水準を依然超えている。
経常収支の内訳は、モノのやりとりを示す貿易収支は２５４０億ドルの黒字だった一方、サービス収支は１８０億ドルの赤字だった。海外投資による配当や収益を示す所得収支は２７７億ドルの黒字、経常移転収支は４２５億ドルの黒字だった。
（2011年2月1日
読売新聞）
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