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イタリアvsフランス 『W杯は、アズーリの手に・・・』

2006年07月10日 | ワールドカップ (ドイツ大会)

■ イタリア 対 フランス



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■ 全ては想定外に・・・

まず、誰もが“守備を意識した戦いとなるのでは?”、“膠着した試合になるのでは?”と思っていたはずである。
フランスが試合開始早々(前半7分)にPKで先制点を挙げた。ここから、120分間の激闘が始まった。

■ フランスの攻撃力

先制点を奪われたイタリアは、とにかく同点に追いつこうと必死だった。必死という表現が正しいか分からないが、イタリアとしては、PKを決められた時点で残り約80分はあった。少なくとも前半の内に同点に追いついてゲームをふりだしに戻そうという意識はあったはずだ。
ところが、フランスはこれまでにないほど攻撃のバランスが良かった。フランスの“攻撃力”が光っていた。先制をしていたフランスがイタリアに同点にされた。その時に「ふりだしに戻した」イタリアと「追いつかれた」フランス。数字上「1-1」になったのとは、精神的に違っただろう・・・しかし、それを払拭させるだけの攻撃力がフランスにはあった。

■ ゲームメイカー

両チームのゲームメーカー、ジダンとトッティ。
リッピ監督(イタリア)は、後半16分にトッティを交代させた。
前半、イタリアは、左サイドのグロッソ、前線のトニへピルロからのパスを起点に攻撃の形を作っていた。肝心のトッティは、フランス中央の守備(マケレレ、ビエラ等)に抑えられていた為起点とならなかった。この日のピルロに関しては、スペインのシャビ・アロンソのようにDFラインに近い位置でボールを配給していた。これが非常に効果的だった。よって、トッティがボールに触れなかったのかもしれない。むしろ、スペースに出るなり、ポストプレーからのボールをミドルシュートするなど、デルピエーロのようなプレーが求められていたのかもしれない。

一方、ジダンは、持ち味の個人技でイタリアディフェンスを交わし、攻撃に緩急のリズムを作っていた。また、低い位置まで下がって来て積極的にボールに関与した。戦前、「トッティ対ジダン」という図式も考えていたが、実際には、「ピルロ対ジダン」だったかもしれない。

■ 試合を決められなかった両チーム

後半以降は、フランスの方が優位に試合を進めていた。
イタリアのリッピ監督は、交代のカード1枚目をなんとトッティ→デロッシとした。前半、試合から消えていたトッティ。しかし、1発で試合を決められる選手だけに、後半一杯は、使うべきだったかもしれない。
結果フランスにとっては、パスの配給元がピルロだけになったことにより脅威が薄らいだはずだ。
ところが、この前にフランスは、ビエラを怪我で交代せざるおえない状況だった。つまり、先に不足の事態で交代カード1枚目を切ったのは、フランスだった。この状況を見てもリッピ監督は、トッティよりは、デロッシと考えたのだろう・・・トッティがそれだけ機能していないかったと判断したのか?守備の安定を求めたのか?また、同時にペロッタ→イアキンタとした。個人的には、イアキンタの右サイドに流れて縦を狙うプレーが好きです。

次に、延長以降を考えたリッピ監督は、カモラネージ→デルピエーロを後半41分に交代した。常に先手、先手と交代をしたイタリア。これまで機能していた選手交代であったが、この試合に関しては、悪くはないが、これまでのように“的中”とは思えなかった。

失点は避けたいイタリアは、デロッシ、ピルロ、ガットゥーソという守備的中盤。トニ、イアキンタ、デルピエーロと攻撃陣になった。しかし、効果的な攻撃の形を作る事が出来なかった。個人的には、デルピエーロを投入した後、イタリアにとっては、試合の流れが“良い方向”へと変わるかと思っていたのだが・・・

逆にフランスは、延長に入ってからリベリー→トレゼゲ、アンリ→ビルトールとさほど強い意図を感じない交代だった。多分、疲労などを考えた交代なんだろうが・・・しかし、それ以上にフランスの攻撃は、機能していた。ジダンが退場するまでは、今大会一番の出来のフランス代表だった。
■ ジダンの最後

何が起きたのか分からなかった。ジダンがマテラツィの胸元に頭突きを喰らわしたシーンがリプレーされた。そして、主審は、ジダンへレッドカードを提示した。延長5分の出来事だった・・・
試合の結果はどうであれ、あと10分でサッカー選手最後の瞬間ピッチに立っていることが出来たのに・・・

■ 優勝に相応しいチーム、イタリア

非常に好ゲームでした。ジダンが退場するまでは・・・
決勝トーナメントでは、4試合PKで決着をつけなければならない試合がありました。イングランド対ポルトガルでは、ポルトガルのGKリカルドの神がかりなセーブが光りましたが、個人的には、PK戦は、じゃんけんのようなものだと思っています。つまり、“運”に近いと思っています。

しかし、過去のイタリア代表の歴史を見るとPK戦が苦手という結果が残っています。そういう意味では、イタリアにとっては、“運”では片付けられない何かがあると思っていました。この試合が始まる前、「PK戦になったら、フランスかな・・・」と普通に考えていました。しかし、しっかりと5人が決めました。すべてのシュートを「大丈夫?!」なんて気持ちで観ていました。

イタリアは、今大会優勝にふさわしいチームだと思います。もう一つの死グループを勝ち上がって、決勝トーナメントでも好ゲームを繰り広げていました。
ジダンの退場がなければ、フランスの準優勝にも意味があったかもしれません。試合後、ジダンと抱き合うイタリア選手もたくさんいただろうと思われます。しかし、ジダンがいなかった事により、純粋にイタリア代表の優勝を祝うことが出来たのかもしれませんが・・・

≪追記≫
非常にいい試合でしたが、この記事の内容は、中途半端でしたね・・・(苦笑)
戦術的な側面では、前半~後半の両チームの狙いが非常に面白かったですし、選手交代の部分も注目出来ましたし、PK戦も、またジダン率いるフランスの視点でも・・・つまり、それだけ好ゲームだったということです。

しかし、ジダンがMVPって・・・
W杯総括、オシムJAPAN・・・など、ここに来て色々と書きたいと思う事がありますので、次回を楽しみにして下さい。



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2 コメント

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デ・ロッシ (川の果て)
2006-07-12 00:15:47
については、「出場停止明けということで期するものがあるだろう」というような願望も含んでの交替だったような気もします。時に決定的な仕事もしますしね。



ただ、イタリアの攻撃はほとんど機能しませんでしたね。ダメだダメだといわれていてもトッティの存在がそれだけ大きいということでしょうか。アルゼンチンが速攻狙いでリケルメを替えた後に何か攻めがたどたどしくなったのと同じような印象を受けました。

PK戦の結果は好対照でしたが、最初に「コイツと心中する」と決めれば安易に替えてはいけないのかもしれませんね。
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コメントのお返事 (コージ)
2006-07-12 01:10:40
川の果てさん



>“最初に「コイツと心中する」と決めれば安易に替えてはいけないのかもしれませんね。”



トッティとリケルメの比較は、面白いですね。ということは、リッピ監督、ペケルマン監督は、「コイツと心中は嫌だ・・・チームの為に!」と考え、一方、ジーコは、心中したということでしょうかね?(苦笑)



イタリアの交代後の攻撃力の低下は残念でした。特にイアキンタとデルピエーロには、期待したいたので・・・しかし、優勝に相応しいチームだと思います。これでフランスが優勝していたら、個人的には、“気の抜けたコーラ”みたいな最後になったと思います。

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