とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

子宮内膜症・・・その1

2006年05月09日 | Weblog
それでは、本日は”子宮内膜症”について書かせて頂きます。

”子宮内膜症”は大きく2つに分けて、’外性子宮内膜症’と’内性子宮内膜症’に分類されます。
そして、両者の合併もあります。
’外性子宮内膜症’とは、卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)の事をいいます。
’内性子宮内膜症’とは、子宮腺筋症の事をいいます。子宮腺筋症とは、子宮筋層内に子宮内膜症組織が入り込み増殖する疾患です。

子宮内膜というものは月経の後に、卵巣から分泌される女性ホルモンの作用でだんだん分厚くなります。その子宮内膜は、月経の出血と一緒に子宮の入り口から流れ出ます。この子宮内膜が子宮の内側以外のところにある状態を子宮内膜症と呼びます。

子宮内膜が子宮の内側以外のところにあると、毎月、月経にあわせて出血するわけですが、この出血が出てゆく場所がありません。毎月出血がたまると生理痛がどんどんひどくなります。
また、体が血液を吸収しようとして炎症が起こります。
癒着を起こしたり、受精しにくくなったりします。
子宮内膜症がよく起こる場所は卵巣・卵管・ダグラス窩(子宮と直腸の間の窪み)・卵巣の裏側の腹膜などです。
”子宮内膜症”で悩む患者様の数は、月経のある女性の5~10%にみられる(ほぼ100~200万人)と推定されます。

その続きは、また明日書かせて頂きたいと存じます。

貼付写真は、”たんぽぽでいう綿毛状態”の「ハルジオン」です。
「ハルジオン」といえば、たんぽぽと並ぶ、春の野の草のイメージで、心がホッコリと温かくなります。
別名を「ハルジョオン(春女苑)」・「ハルシオン(春紫苑)」ともいい、春の雑草として道端などに見られます。
「ハルジオン」は牧野富太郎の命名で、春に咲く紫苑(しおん)という意味です。
「ハルジオン」はキク科の植物で、茎が中空です。
茎が中空なのに、どうしてこんなに強く咲いていられるのだろう?と思います。
素晴らしい事です。毎年春になると何気に咲いている・そして元気いっぱいに咲いているところが良いですね。
「ハルジオン」の花言葉は”追想の愛”です。
”追想する愛”があるからこそ、強く咲いていけるのかもしれませんね。
ーby事務長ー

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