ROOM210-付録

10年ぶりブログ復活!

NS-10Mオーバーホール 4号機

2021年09月28日 | オーディオ
NS-10Mまた買ってしまいました。
それにしても古い割に中古価格高いですね・・・
約40年前のボロボロスピーカーが定価の1/2~1/4ぐらいで売られているって異常ですよ。
と言いながら買ってる自分みたいな人が居るので高い訳なんですが。。

しかしこんなに音のバラツキが有るスピーカーだと言う事を皆さん承知で買ってるんでしょうか??
知らなくてハズレ買った人も、本当に満足してるんでしょうか??不思議だ。

今回の個体は
 ・筐体 まぁまあ。
 ・ウーファー センターキャップが軽く凹んでいるがまぁまぁ綺麗
 ・エッジは少し固め

作業は
 ・いつものようにボックスをサンディングして塗装
 ・ウーファーは軽く漂白
 ・エッジ ブレーキフルードを裏から塗って軟化
 ・ツイーター清掃
 ・ネットワークのコンデンサーをフィルムに交換。
 ・端子をバナナプラグ対応に変更

ちなみに今までのパターンで行くと、電解コンデンサーの劣化で高音の伸びが悪いパターンばかりでしたが、今回の個体はちょい違いました。
4号機は今までと違ってツイーターの出力レベルが高い。

いつものようにU-CONのバイポーラ電解コンデンサーを測定して見ると、2.7μFが正常のところ、なんと10μFと11μF !!!!!??
何ですかこれは? 正規の値の4倍って・・・・もうびっくりです。
念のために会社に持っていって専用容量測定器で測定してみましたが、値はテスターと同じ。
まぁとにかくメーカーの設計したクロスオーバー周波数とはかけ離れた状態になっている事は確かです。



ちなみにウーファーの高音をカットする電解コンデンサー(10μF)はほぼ定格通り。素晴らしい。
さすがに日本が誇るニッケミ(日本ケミコン株式会社)です。
無名メーカーのU-CONとは違います!

コンデンサー交換後の音は、まさしくNS-10Mの音です。
1~3号機とほぼ同じ音が出てます。
やはり電解コンデンサーの交換は絶対必要ですね。
今回はツイーター用PanasonicのECQE耐圧400V 4.7μF+0.68μFの合成と、ウーファー用Santan 10μF 250Vです。
ESRを低く抑える為に耐圧大きめで揃えました。
Santan(入手の問題でこれ)って良くわからなかったのですが、音の違いはわかりません。。。
まぁギターのビンテージフィルムや電解と違って最近のフィルムは差がないでしょう。たぶん。。。  ???

今回はレストア前と後の周波数特性を測定してみました。
(無響室ではないので200Hz以下と10KHz以上は誤差だらけです。)

レストア前

レストア後

レストア前は高音がきついと思ったのですが、周波数特性を見るとそうでも無いですね。。。
確かに3KHzあたりは山が高いので、きついと思ったのかもしれません。
高音の伸びはレストア後が良いですね。
(下が4号機)


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NS-10Mまとめ
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Panasonic パワーアンプ SE-TX100 修理

2021年09月25日 | オーディオ
前回アンプの修理が面白かったので、とうとう音の出ないジャンクのアンプを買ってしまいました。
末期症状です。。変態です。
電子回路の修理はパズルを解く感じでしょうか。
パズルで楽しんだ後、直った商品で楽しめるので一石二鳥です!
今回買ったのはPanasonicのパワーアンプSE-TX100
一応当時のPanasonic最高峰であります。

不具合箇所はリレーでした。
アンプでは良く有る故障パターンです。
使用されているリレーはMatsushita製ですが、一般的なピン配列のやつなのでOMRONのG2R-2に置き換えました。
リレーを交換して音出しOK!

簡単な故障で良かった~~


しばらくポンタさんのドラムを聞き入ったりして・・

今回のオチ
一応このアンプを使うつもりなんですが、とにかく重くてでかすぎる!
どんだけ大きな音を出すんだ!と言われそうですが。
ラックにも入らないし置き場所無し。
とりあえず机の下に置いてます。
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YAMAHA NS-10M PROレストア

2021年09月23日 | オーディオ
今回はNS-10Mの中でも上位機種のNS-10M PROを購入しました。
(これはレストア後の写真です)

状態は
ウーファー: センターキャップに僅かな凹み有り
ツイーター:問題なし
エンクロージャー:程度中 傷やハゲ有り。

とりあえず音を出して見ると、なぁ~んか高音の伸びが有りません。
まだ素のNS-10Mレストア品の方が断然まともな音を出してます。

ネットワークを取り出してみると、ターミナル以外は素のNS-10Mと全く一緒でした。
電解コンデンサーの値を調べると、この機種も劣化による容量アップ?が起こっており2.7μFの物が実測3.7μFに増加してます。
(今回から忘れないようにコンデンサーに書いておく事に)
いやほんと!声を大にして言いますが、これじゃ設計通りの音が出る訳が有りません。
ケーブル交換して音が良くなったとか言うレベルの話ではなく、これは故障に近いレベルです!!

今回のレストア作業は
 ・各部の清掃
 ・電解コンデンサーをフィルムに交換
 ・エッジの裏にブレーキフルード塗って軟化
 ・エンクロージャーは軽くサンディング+塗装
 ・ウーファーは軽~~く漂白

完成後の音は、まさしくNS-10Mの音です。
こんなにも変わるものか!というほど変わっています。
素のNS-10Mとどう違うのかと言われると・・・・・??
スピーカーセレクターで瞬時に切り替えないと私にはわかりません。。
バカ耳が悲しい。。。後日まとめます。

今回の新兵器はスペクトラムアナライザです!
但し無響室でデータを取ったわけでは有りませんので、定在波の多い約200Hz以下は意味を持ちません。
レストア前のデータを取っておけば良かったのですが・・・


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YAMAHA NS-10M修理 3号機

2021年09月19日 | オーディオ
収集癖爆発中です。
NS-10M 3号機を買いました。
近所のリサイクルショップに出てたのでついつい。。。
コーンの黄色いやつが今回買った物。

この個体のボディは年式を考えるとまあぁまぁ
ツイーター ちょいホコリ沢山
ウーファー シミが凄いけど、ヘコミ、やぶれは無し。
音は・・・今までで一番酷いかもしれません。
購入価格は結構高め。
とにかく拡声器音で聞けたもんじゃありません。

いつものごとく分解してコンデンサー(ツイーター直列のやつ)の容量を測定するとやはりへん。
値は覚えていませんが、結構大きな値を示しました。 記録しておけば良かったです。
いつものごとくPanasonicとシズキのフィルムコンデンサに交換しました。
スピーカー端子も交換です。


ツイーターもホコリだらけでしたので、ネットを外してアーマーオールを塗りました。


今回はウーファーの漂白が大変でした。
シミがむらになって取れない!

いつもは素早く作業を行うのですが、シミが残るのでついつい長時間漂白してしまい、コーンが歪んでしまいました。。。号泣

その後このウーファーを取り外して別個体のまともな物と交換しました。
交換後のウーファーの写真です


教訓:
ウーファーのシミは手強いです。
汚れやカビはすぐ取れるのですが・・・
音は全く問題無くて良かったです。
いつものNS-10Mの音です!

もう確信に変わりました!
古いNS-10Mはコンデンサーを交換すべし!!
それなのにネットを見てもNS-10Mの電解コンデンサーについて問題視しているサイトは見当たりません。不思議だ・・・・
いやほんと! 電解コンデンサーの容量がバラバラなんですよ!
ケーブルがどうのこうの、半田がどうのこうのとか言うより電気的には1000倍、いや10000倍は影響が有ると思うんですが。。。

ちなみに周波数特性はオマケ。 無響音室ではありませんし、機材も部屋もしょぼいので200Hz以下と10KHz以上は怪しいです


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Pioneer A-D5a アンプ修理

2021年09月17日 | オーディオ
今使っているアンプはPioneer A-D5aという古いアンプです。
スピーカーが良くなったら、アンプの左右の音の差が気になり始めましたので、重い腰を上げて修理することにしました。


回路図が有れば比較的簡単に回路を追えるのですが、回路図が無いので半分勘を頼りに怪しい部分をオシロで追います。
結局オペアンプを交換。ついでに電解コンデンサの一部も交換してバッチリです!


アンプを自分で修理なんて、今時引退した爺さん者しかいないかも。(😣)
最近は若いエンジニアでアナログ出来る人が激減しましたから。。
オーディオマニア自体若い人が少ないですしね。
デジタル全盛でも基本はアナログ技術が無いと良い物は設計出来ません。
どうなるのやら日本の将来・・・
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YAMAHA NS-10M 修理 2号機Part2

2021年09月15日 | オーディオ
前回の続きです。
やはりバイポーラ電解コンデンサーの値がおかしい。
今回も定格より多めに値を示しています。(具体的な値は覚えていませんが。。)
新品コンデンサーを測定しても定格通りに表示されるので、やはりこのU-CONとやら無名メーカーのコンデンサーの値が怪しい。
ただ不思議なのは、容量が増しているとツイーターの音が大きくなりそうなのですが、聞くとツイーターの音が弱い気がします。
ツイーターから中音が多く出て、相対的に高音が弱く聞こえるのかもしれません。
またはESR(等価直列抵抗)が大きいのかもしれません。
ESRを測定出来るテスターを買わないと・・・

とりあえず前回同様フィルムコンデンサーに交換します。
元のコンデンサーが2.7μFの並列で5.4μFなので、2.2μF+2.2μF+1μF=5.4μFとしました。
10μFの方は4.7μF+4.7μF+0.68μF=ほぼ10μFとしました。

ついでに端子も交換。
裏のM4ナットを緩めると簡単に外れますので、同じくM4タイプのバナナプラグ対応ですとそのまま無改造で取り付けられます。

エッジはブレーキフルードを塗ってみましたが、4312Aみたいにダンピング材が固まった訳でも有りませんので、少し柔らかくなったかなという程度。
(後日訂正:エッジの裏からたっぷりブレーキフルード塗って数日放置すれば柔らかくなります!)

後は組み付けて完成!
音は当然ですが1号機と一緒。。
結局古いNS-10Mはコンデンサの交換が必要という事になりました。


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YAMAHA NS-10M 修理 2号機Part1

2021年09月14日 | オーディオ
NS-10Mのレストアが結構面白かったので、ついつい2号機を買ってしまいました。
とりあえずそのまま鳴らしてみるとやはり音が酷い。。
ほぼ1号機同様に低音も高音もダメダメの安っぽい音です。


今回買った個体はとにかくボディがボロボロ。
傷や凹み多数ですが、ユニットは結構まともでした。
背面にマニュアルが貼り付けて無いので、後期モデルと思われます。

さすがに2回目になると何処をどうすれば良いかわかっていますので、手際よく出来ます。
まずユニットとネットワークを外します。
マスキングをして凹みにパテを塗り込んでサンディングを行います。
今回は新兵器のサンダーが有りますので、サンディングが楽ちん!もっと早く買えば良かった。。。

塗装ですが、古い安物テントを塗装ブースにしました。
これで少々の風も大丈夫。 近所迷惑も無さそうです。


ウーファーは軽く漂白のつもりでしたが、後期モデルのウーファーは裏側に緑の文字が印刷してあり、その緑の文字が表面に出てきてまずい事になりました。
まるで携帯電話に貼り付けてある水没確認シールみたいです。
結局たっぷり漂白して緑の文字は消えましたが大変でした。。。後期モデルは気をつけた方が良さそうです。
ちなみにコーンの部分以外はラップでマスキングしています。


つづく・・・

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YAMAHA NS-10M修理 1号機

2021年09月12日 | オーディオ
懲りもせずまたジャンクスピーカーを購入しました。

今回買ったのは、世界一有名な日本製スピーカー! YAMAHA NS-10Mです!
世界中のレコーディングスタジオに採用された超有名スピーカーですね。
1976年から2001年まで発売されていたのですが、現在でも中古が大人気で結構な値段がします。
今回買ったのはジャンク品で、外観ボロボロ。スピーカーユニットはセンターキャップが左右共に凹んで、おまけに破れています。
しかも音を出して見ると、音域が狭い! 低音も高音も出ないし、紙臭いというか、拡声器音というかダメダメですね。。。。本当にこれが名機??

気を取り直してとりあえずレストアする事にします。
まずは凹んだセンターキャップを掃除機で吸い出して破れた所は変色しない障子用糊で補修。

黄色く変色したコーンは酸素系漂白剤で漂白。

今時のこの価格帯のスピーカーは印刷の木目なのですが、このスピーカーは贅沢にもリアル突き板なんです!
打痕の凹みにパテを塗り込んで、全体的にサンディング。
仕上げは木目を生かしたラッカー塗装。
印刷の木目ではこんなに綺麗に仕上がりません!

ネットワークの電解コンデンサを測定して見ると2倍近い容量を示しています。
容量抜けは聞いた事が有りますが、容量アップ??
まぁテスターで測定した値なので本当に合っているのかどうかわかりませんが、手持ちのコンデンサを測定するとちゃんと容量通りの値を示します。
調べてみると容量がアップする事も有るそうな。
どちらにしろクロスオーバー周波数が狂っていると思われるので、電解コンデンサを高価なフィルムコンデンサに交換しました。
変更前

フィルムコンデンサに変更後

しょぼいターミナルもバナナプラグ対応に交換。

エッジも軟化材を塗って柔らかくしました。


結構綺麗になりました!
レストが後の音にびっくり! 全然良くなりました!

メインで使ってるB&Wはしっとり艶やかな音ですが、YAMAHAは明るく乾いた真逆な音。
低域のスピード感も早い! この音は何処かで聞いたと思ったら、以前所有していたJBLの4312に近いキャラクターですね。
スピーカー探しの旅も一週回って4312に戻って来るとは・・・・・
4312も同じくスタジオモニター機なので、スタジオモニターってこんな音なのかもしれません。

結局気に入ってしまったので、しばらくB&WとYAMAHAの2台体制で行く事にします。

周波数特性も測定してみましたが、無響室では無いので200Hzより下は誤差だらけです。


このあとNS-10Mにはまってしまいまして、結局14台購入しました。
NS-10Mに関して色々わかってきましたので、ここにまとめました。

NS-10Mまとめ
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PARC_Audioのユニットを使用した自作スピーカー その3

2021年09月10日 | オーディオ
という事であとはユニットとネットワークのインストールです。
使用したユニットはPARC Audio製10cmフルレンジ DCU-F121K ケプラーコーンの派手なやつです。

ツイーターはPioneerの自動車用にダイソーのパーティ用クラッカーを差し込んで黒い収縮チューブを収縮させ・・・・なんやこれ?って感じですが、これが今回のスピーカーの見た目の「キモ」となります。


ネットワークもユニバーサル基板で自作です。
PARC Audioはネットワークを介さずフルレンジで使用し、ツイーターには12dbカットのコンデンサーとコイルを入れました。
インピーダンスを合わせる為に抵抗も入れてます。



で、出来たやつがこれ。
B&W社のような「ちょんまげ」付きスピーカーです。
まぁ・・・あくまでも「のような物」と言う事で。

すみません・・・何処からか画像を拝借致しました。 元ネタです。

音はボーカル域が素晴らしいです。
という事で、テレビ用スピーカーに決定しました。

B&W社スピーカーの中に埋もれた自作スピーカー

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PARC_Audioのユニットを使用した自作スピーカー その2

2021年09月09日 | オーディオ
自作スピーカーの続きです。


側面の仕上げ用に、前回スピーカー台で買ったウオールナットの突き板を貼り付けました。
ちなみにこの突き板、オークションで激安販売されている物を購入したのですが、これが最悪・・
普通は裏側に紙を貼って有るのですが、この突き板には紙が無く、すぐバラバラになるし、デコボコしてるし非常に貼りにくい。
やはり何でも激安品はそれなりの理由が有るもんで。。



突き板を貼ったままでも良かったのですが、一応保護材としてオイルステイン塗ってクリア塗装仕上げにしました。
フロント部はタモ材の木目を生かした黒色塗装にしたのですが、これもまた難しい・・・
塗装のデコボコと木目が一緒に出て思ったようになりません。

途中で水とぎして再び塗装重ねて、何とか完成
バフ仕上げすると綺麗になるんでしょうが、コンパウンドが木目に詰まってそれも出来ず。
こんなんだったら木目つぶしてピアノ仕上げ(鏡面仕上げ)の方がよっぽど楽でした。


塗装が終わって本物ウオールナット無垢家具の上に置いてみました。
オイルステインの色のせいでちょい濃くなりましたが、見た目はウオールナット!
左のスピーカーは印刷ウオールナット
細かいところがイマイチなので点数60点

続く
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