ROOM210-付録

10年ぶりブログ復活!

rexer サブウーファー

2021年11月25日 | オーディオ
前回のYAMAHAのサブウーファーNS-SW210をテレビ用として使っているのですが、どうもしっくり来ません。
やはりLEVELしか調整が無いのが最大の欠点
しかも低音のピークがかなり上の辺なのでどうも使いにくい。
クロスオーバー周波数を連続可変出来る薄型本格サブウーファーが欲しい・・・

無いのなら作ってやろう!! 
という事でヤフオクで落札したのはジャンクのサブウーファー。

これは今は無きrexer製PA用パッシブサブウーファーなんですけど、寸法的に丁度良かったので落としました。
到着して音出ししてみると、なんだかビビリ音が酷い!
分解してみると何故かチョコボールがスピーカーのエッジに入り込んでます!なんじゃこりゃ!?

スピーカーもエッジが腐って使い物になりませんでしたので、ECLIPSEの車用を4個購入して交換しました。

このECLIPSEは写真で見ると実に格好いいんですけど、見た目にしかお金かかってない超ショボいスピーカーでした。
国産自動車用スピーカーは見た目だけってのが多いので嫌なんですよね。。。やられました。

あと、たばこ臭が酷いので、中身出して天日で乾かして内部を塗装しました。
リアの蓋に穴を開けて中華製2.1chデジタルアンプを装着。


中華製と言って侮ってはいけません。結構音が良く、しかも激安。
何故かというとテキサスインスツルメンツ製のICが搭載されているからなんです。
昔と違ってメーカーが回路を考えるのではなく、半導体メーカーから販売されているICを使えばあまり考えなくても性能は保証されます。
良く出来たラーメンの素を使った方が味が良いみたいな。。
このアンプでメインスピーカーとサブウーファーを駆動してみると狙い通りの音で大成功!
しばらくテレビ用アンプとサブウーファーとして頑張って貰います。

YAMAHAサブウーファーNS-SW210改造

2021年11月20日 | オーディオ
YAMAHAのサブウーファーNS-SW210です。
テレビの裏側に置くのにぴったりな薄型なのでテレビ用サブウーファーとして使っています。


ただしこれいまいちなんですよね。。。
サブウーファーを効かすとボーカルがモゴモゴ厚くなりなんか聞き取りにくい。
かといって絞ると迫力まるで無し。
クロスオーバー周波数調整で解決すると思うんだけど、安物なのでそんなもの付いてない。
だったらクロスオーバー周波数を改造してしまいましょう!

とりあえず分解して基板のパターンを追って回路図起こして解析
幸いにも教科書に載ってるような標準的なオペアンプによるアクティブフィルターなので助かりました。
計算するとcut off周波数は220Hz そりゃ高いわい!
抵抗交換して110Hzにして元に戻します
オシレーターを接続して周波数特性見ると、とりあえず改造成功。
でもやっぱ連続可変が欲しいなぁ。。。

SONY TC-6250 オープンリールデッキレストア その4

2021年11月10日 | オーディオ
先日レストアした知り合いのオープンリールデッキが戻ってきました。
どうらや走行音が激しいのと、回転が少し遅いようです。
早速バラしてみると、ゴムローラーの亀裂が大きくなって走行音が大きくなっていたようです。

ドナー機のローラーが少しマトモでしたので交換。
ついでに弱っていたスプリングも新品に交換しておきました。

回転が遅いという話でしたが、50Hz地域で録音した物を60Hzで再生すると早回しになっており、回転数が正しいのか正しくないのかわかりません。
しかも原曲を知らない古い曲ばかりなので何が何だかさっぱり・・・??
回転数計を持ち出して色々調べていると、再生を始めてから時間が経つとじわじわと回転数が落ちる事がわかりました。

結局、誘導モーターの電解コンデンサーが原因と断定。
NS-10Mの時もそうでしたが、バイポーラコンデンサーは劣化で容量が増えるんですね。。

せっかくなのでフィルムコンデンサに置き換えて修理完了!

動作確認を兼ねてしばらく1970年代前半の音楽を堪能しております。

SONY TC-6250 オープンリールデッキレストア その3

2021年11月07日 | オーディオ
オープンリール修理続き
再生させても音が出ません。
メカはリンクの動きが渋かったので、注油して何度か動かしてOK。
調べると接点不良みたいなので、ロータリースイッチの接点を磨いて接点復活材ちょい付けたら音が出ました!!

しかし音が出るのは片側だけ。
調べるとヘッドの右チャンネルが死んでるみたいです。
ヘッド交換すれば良いのですが、純正パーツなんて手に入りません。
ネットで情報を探していると、ヤフオクに同じ機種のジャンクが出品されてたのでドナー機として落としました。
しかし古いジャンク品なので簡単に落札できるかと思っていたのですが、3人の争いとなり、結構高値になってしまいました・・・
同じ事考えてる人多いんですね。
しかしこんな古い物を購入出来るって凄い時代だなと思ってみたり。。

ドナー機から外したヘッドを装着すると音が出ました!!


実はこのデッキは委託品なんですが、オーナーが同梱していたテープをかけるとビートルズやビージーズやミッシェル・ポルナレフやら・・・ああ懐かしい。
まるでタイムカプセルです。

しかしなんだか回転が速い。
よく考えると、オーナーは関東で録音した訳だから、このセットを西日本に持ってくると周波数の違いで早く回転するんです。
どうやら60Hz用プーリーに交換しないといけないみたい。。。
入社した頃、8インチのフロッピーディスクを東京に持っていってベルトを張り替えたを思い出す。。。。

SONY TC-6250 オープンリールデッキレストア その2

2021年11月03日 | オーディオ
1969年製。 さすがに50年以上たてばプラスチックはもろくなり、ゴムは硬化し、スポンジは粉になり、接点は酸化膜、潤滑油は固着し・・・
まぁ人間だって50年以上経てば近くは見えないし、肩は上がらないし、腹は出るし、記憶領域はどこかに行くし、髪は短い友達だったし。
時間というものは残酷です。

今回は修理というよりはレストアですね。
大部分の部品が入手出来ないか、置き換え出来ないので結構大変です。
まず凄いのはこの機械的リンク機構。
1個のハンドルを回すと、沢山のリンクやカムが回るまるでカラクリです。
今ならプログラムで出来る事も、当時はメカでロジックを組んでいたのですね。すげぇ。
録音時にランプが赤色に変わるのも、電球の前の赤いフィルターをリンクで動かしているという。。。。


凄いのはこの基板。 コネクタって発想は無かったのでしょうか?
すべての線を手作業で半田付けしています。
おそらく何十人も並んでライン組んでいたのでしょうね。 
人海戦術です。超非効率です!

この束になったケーブルのおかげで、通電状態で基板の表にエントリー出来ません。
メンテナンスの事などかまるで考えていない作りですね。。
どうやって信号を追うか悩んで頭がクラクラしてきました。
長いのでつづく

SONY TC-6250 オープンリールデッキ その1

2021年11月02日 | オーディオ
ちょっと前にカセットテープを開発した方が亡くなられたとか。
そんな時代にオープンリールデッキを修理しております。

若い方にはなじみが無いと思いますが、カセットテープが出る以前のメディアです。
実はわたくし大学時代は放送部に所属しており、オープンリールデッキは重要な放送機材でかなり使い込んでいました。
当時すでにカセットテープが主流でしたが、放送業界では頭出しが容易な事と、切ったり貼ったりの編集が出来たので重宝していました。
たとえばラジオドラマも一度録音したテープを切ったり貼ったりして1本の作品に仕上げていたのです。
実にアナログ・・・・

ちなみにこの個体は1969年製SONY TC-6250
SONYのステレオ用テープデッキとしては初期の物と思われます。
実家に有ったオーディオ雑誌にも載ってました。

当時¥29,800 結構高かったんですね。
長いのでつづく・・・