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六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2024年ルーキー回顧25 辻本 倫太郎(仙台大4年)遊撃手

2024-11-26 16:30:59 | 状況説明

辻本 倫太郎(中日3位)遊撃手(仙台大出身)

蔵の入団前評価:☆☆(中位指名級)

 

この年の大学NO.1ショートで、守備と走力は即戦力級だと評価していました。特に彼のいた仙台大は、バッテリーが試合を作っているというよりも、ショートである彼がゲームをコントロールしているチームでした。そして、確実性の低かった打撃も、最終学年になってだいぶ捉えられる幅が広がってきたと判断していました。

そんな辻本選手の一年目は、一軍で 13試合(18打数) 0本 0点 0盗(0失) 打率.167厘 といった内容で、一軍には充分に絡めませんでした。また 二軍では、90試合(247打数) 0本 24点 4盗(2失) 打率.227厘 といった成績に。

まず、一二軍合わせて 103試合で265打数 と充分な経験を積めたことは評価できます。ただし、大卒ルーキーの二軍打率の目安である2割5分には届かず。守備のウェートの大きなポジションとはいえ、打撃はやや劣っていたことを証明した形となりました。中の上 ぐらいとしていた走塁も、4盗塁して2個の失敗。成功率こそ.666厘ですが、数が出場数の割に少ないです。やはり、足が売りの選手ではないとはいえ、10個前後はして欲しかったかなと。自慢の守備では、二塁で54試合(守備率.977厘)、遊撃で29試合(守備率.967厘)と安定感はもう一つ。信頼できる二塁手の守備率は.980厘以上ですし、遊撃手ならば.970厘は欲しいところです。動きの良さで守備範囲はさすがでしたが、まだ安定感という部分では課題を残します。特に遊撃候補が多いチーム事情もあったのですが、ショートよりも二塁での出場が多かったのも気になるところです。

もう少し二軍での打撃成績を気にしてみると、247打数で三振は59個。三振比率は、23.9% 。いつも言うように、一軍を意識するのであれば、三振比率は20%以下には抑えたいところです。それだけ、当たると思って振った球が当たらなかった。ボールだと思って見逃した球がストライクだとコールされたなど、レベルの差に戸惑った可能性があります。また四死球27個で、四死球率は 10.9% 。これは、基準である10%以上を満たしており、ボールが見えていた、見極められていたということだと思います。それでも打率が上がらなかったのは、技術的に未熟で打ち返すことができなかった、あるいは筋力やヘッドスピードが劣っていたからだと考えられます。打率は低かったのですが、出塁率は.301厘まで跳ね上がっています。

ボールは見えていたことを考えると、2年目以降、技術の進化や肉体の成長次第で上積みが期待できる可能性があるということ。ことルーキーイヤーとしては物足りないものが残りますが、2年目以降の飛躍が期待されます。果たして、どんな驚きのプレーを魅せてくれるのか、今から楽しみです。

蔵の印象:△ (2年目以降の飛躍の可能性)

 


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