仲田 侑仁(広島4位)一塁(沖縄尚学出身)
蔵の入団前評価:☆(下位指名級)
けして長距離砲というよりも、中距離・ポイントゲッタータイプだと思いましたが、打撃技術が高く将来の中軸候補として面白いとみていた選手です。ただし、守備・走力に関しては目をつぶってというタイプで、カープがこういう選手を指名してくるケースは珍しかったと思います。それだけに、どのような結果を残すのか気になっていました。そんな仲田選手の一年目は、一軍で 1試合(4打数) 打率.250厘 と、高卒ルーキーながら一軍を経験させるなど期待の高さが伺われます。二軍では、54試合(135打数) 0本 13点 打率.193厘 といった内容でした。
まず、一・二軍合わせて、55試合・136打数は、経験という意味では物足りなく感じます。1月中旬に腰を痛めたのが影響したのか? 打撃が売りだけに打席にもう少し立ちたかったというのは正直感じます。また、打撃が売りの選手の割に、0本塁打 という部分と、高卒ルーキーの目安である 打率2割越えをできなかった点は残念でした。守備でも、一塁についたのは23試合(守備率.986厘)と、これも、もう少し守りたったところです。盗塁も0個(0失)と、わかっていたことですが、守備・走塁のレベルは高いとは言えません。
もう少し打撃成績を細かく見てみると、135打数で三振37個。三振比率は、27.4% と高めです。一軍を意識するのであれば、20%以下が求められます。もう少し本塁打などが打てるような選手であれば、25%以内ぐらいでも許容範囲だとは思うのですが ・・・。それだけ打てると思った振った球がバットに当たらなかった、あるいはボールだと思って見逃した球がストライクだとコールされてしまったという、レベルの差に戸惑った可能性があります。四死球も7個と少なく、四死球率は 5.2% 。これは、積極的に打ちに行った結果だと思いますが、打率の低さ・三振の多さからも、ボールがあまり見えていなかった可能性もあります。そうなると、技術よりも根本的な見極めや反射の問題に関わるので心配です。
この数字からも、来季飛躍的に成績を伸ばすかは微妙で、少なくても来年も二軍で経験を積むという段階であるように思います。個人的にも打つ方は高く評価していただけに、数字的には物足りない一年でした。二年目以降の巻き返しを期待したいところです。
蔵の印象:△ (二軍での実績を積みたい)
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