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六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2024年ルーキー回顧51 伊藤 琉偉(21歳・BC新潟)遊撃

2024-12-22 09:02:31 | 状況説明

伊藤 琉偉(ヤクルト5位)内野(BC新潟出身)

蔵の評価:指名見送り

 

安定感のあるスローイングを売りにする選手で、走力は並ぐらい、打撃ではさほど際立つものはなかったと記憶します(詳しくは上記の氏名をクリックすると寸評が自由に読めます)。ただし、育成会議での指名ならばアリだと見ていましたが、本会議での指名は少し評価が高いかなといった気はしました。そんな伊藤選手の一年目は、6試合(1打数)打率.000厘 と、とりあえず一軍を経験させたという感じでしょうか? 一方の 二軍では、95試合(321打数) 0本 15点 11盗(6失) 打率.221厘 といった内容でした。

まず 101試合・322打数 を、実戦で経験できた点は評価できます。打率.221厘は、高卒ルーキーの目安である打率2割と大卒ルーキの目安である打率2割5分との間であり、年齢的に22歳であることや、守備的負担の大きなポジションを担っていたことを考えれば、こんなものだったのかもしれません。走力は平均ぐらいと評価していたのですが、11盗塁は想像以上でした。ただし、成功率は、64.7% ともう一つ。盗塁成功率の目安は、7割以上が大きな目標になるので、走る姿勢は魅せられただけに精度を上げてゆくことが求められます。守備では、二塁で24試合(守備率.968厘)、三塁で2試合(守備率.778厘)、遊撃で73試合(守備率.962厘)でした。あくまでも守備率というミスのしない安定感という指標になりますが、二塁ならば.980厘以上、遊撃ならば.970厘以上、三塁ならば.960厘以上が、信頼できる守備率の目安となります。そうなると、安定感という部分では、どのポジションも少し物足りなかったのかもしれません。ただし、この数字は、今後の成長次第で充分にクリアできる範囲にはいるように思いました。

もう少し打撃を細かく見てみると、321打数で96三振。三振比率は、29.9%と、かなり高めです。いつも言うように、一軍を意識するためには、20%以内ぐらいには留めたいです。それだけ当たると思って振ったバットが当たらなかった、ボールだと思って見逃した球がストライクだとコールされてしまったという、レベルの違いを感じた一年だったのではないのでしょうか。一方の四死球は、四死球は36個選べており、四死球率は 11.2% と高めです。四死球率の目安は、10%以上なので、この部分は合格ライン。それだけ、ボールが見えていた、見極められていたと考えられます。そう考えると、ボールはある程度見えていたけれど、技術や筋力などの物足りなさから、ヒットに繋げられなかった可能性があります。そのため打率は.221厘と物足りませんが、出塁率は.299厘 と引き上がり、そこそこだったことが伺えます。

守備でも打撃でも若干物足りない数字であり、まだ一軍定着するのには総合力で劣っていたことは否めません。しかし、どの数字も、今後の成長次第で手が届きそうなものが多く、そこまで悲観することは無さそうです。2年目の来季は、一軍に顔を出してくる機会も増えそう、そういったことが期待できるのではないのでしょうか。

蔵の印象:△ (ほぼ想定どおりの結果に)

 


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