又木 鉄平(巨人5位)投手 (日本生命出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
特に際立つものはなかったのですが、まとまりのある総合力を売りにする左腕でした。しかし、プロに混ざった時に、何を売りにしてゆくのか?そこに疑問を持って、☆(支配下級)の評価には至らなかった選手です。そんな、又木投手の一年目は、一軍で 3試合(10回1/3) 0勝1敗0S 防 6.10 といった内容で、即戦力になりえませんでした。一方 2軍では、20試合(87回) 5勝3敗0S 防 2.07 と、なかなかの好成績で終わっています。
2軍成績をもう少し詳しく見てみると、被安打は87イニングで76安打。被安打率は、87.4% と悪い数字ではないものの、一軍基準である80%以下には開きを感じる。この数字だと、ファームの選手を抑えられているものの、圧倒しているほどには感じられないだろう。四死球は24個で、四死球率は 27.6% 。四死球率の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下なので、充分これに関しては基準を満たしている。しかし一軍では、10回1/3イニングで10四死球と、持ち味の制球力が発揮できなかったことが伺われる。三振は70個で、1イニングあたりの奪三振は 0.80個。先発であれば基準である0.8個以上、リリーフであれば 0.9個以上 ということで、これはギリギリクリアできているのではないのだろうか(20試合中15試合で先発)。それだけに、被安打率が絶対的ではないものの、コントロール・奪三振の部分ではファクターを満たせており、防御率 2.07 であったことも納得はできるところではある。先発であれば、防御率2点台が一軍への目安となるので。
この2軍の成績からも、もう少し場馴れすれば、中継ぎあたりならば通用した可能性もあったかもしれない。ただし、けして見栄えのあるボールを投げる選手ではないだけに、何処までチャンスをもらえるかは微妙な部分もある。特に2年目を迎えると、そういったチャンスを与えてみようという起用も減って来るので、いかに実戦で結果を残し続けるしかないのではないのだろうか。大卒社会人だけに、もう少し一軍に絡んで欲しかったというのはあるものの、2軍では好成績だけに来季への期待は持たせた形ではなかったのだろうか。
蔵の印象:△ (来季は結果にこだわりたい)
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