三浦 瑞樹(ソフトバンク育成4位)投手 (東北福祉大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
「コントロールの良い左腕は買い」という格言を私自身言うのだが、やはり球威・球速の部分で物足りないものを感じ、☆ は付けなかった選手です。福祉大時代の実績はあった選手ですが、育成枠での指名だったのは納得のゆくところでした。
そんな三浦投手の一年目は、育成選手なので一軍での登板は無し。2軍では、11試合 4勝0敗0S 防 2.60 と安定していました。ちなみに、三軍では 19試合に登板し、防 3.50 といった内容だったようです。もう少し二軍の成績を詳しくみてみると、52イニングを投げて被安打は55本と、投球回数を上回っています。そのため、総合力では二軍の打者相手でも苦しかったことが伺えます。
四死球は17個で、四死球率は 32.7% 。二軍での四死球の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下。そういった意味では、制球力では基準レベル内だったことがわかります。また奪三振は35で、1イニングあたりの奪三振は 0.67個 と平凡です。被安打は多めで三振も平凡だったのですが、無駄な四死球を少なめにすることで、防御率 2.60 とまずまずの成績を残したようです。二軍であれば先発投手ならば2点台、リリーフならば 2.50以内 ぐらいの数字であれば、一軍を意識できるのではないのでしょうか。そういった意味では、先発投手としては合格ラインの数字ではありました。
ことルーキーイヤーに関しては、圧倒的な内容ではなかったものの、安定したピッチングができていたようです。ただし、一軍をとなると少々パンチ不足だったのかもしれません。順調な初年度だったとは思いますが、これからはいかに自分の存在感を首脳陣に印象づけられるかではないかと思います。大卒ルーキーということで、一軍での貢献がなかったので、評価としては及第点にとどめたいと思います。
蔵の印象:△ (売りを見出して行けるか?)