熊本市会 鈴木 弘のまちづくりのすすめ

21世紀はそれぞれの地域のことは、それぞれの地域で決めていく時代ではないでしょうか。みんなで一緒に考えてみましょう。

今 地方議会に求められるもの

2011年05月18日 | アラカルト
個別課題から政策レベルへの昇華を!!
これまで私が気を付けてきた姿勢だ。具体的に見てみよう。

例えば道路に穴が開いている。よくこのような市民相談を受ける。
こうした場合、私は出来るだけ現地に出かけ確認する。事実と分かれば土木センターに連絡し修復を依頼する。こうした相談はこれまでの16年間で1万件を超える。

相談頂いた市民の方からは喜ばれるわけだが、ここで終われば応急処置で終わる。
大切なのは、こうした個別の課題から政策レベルへの昇華を図ることだ。

具体的にいえば、果たして行政にこうした事故につながる道路の欠陥を見逃さない体制はあるのか。道路は時間とともに悪くなる。定期的な補修・舗装計画はきちっと稼働しているのか。そもそもそうした計画が存在するのか。さらにはあったとしても妥当な計画なのか。こうした総合的な政策レベルへと課題を掘り進めていくことが大切だ。

一時期流行ったような、ただのすぐやる課の代行を議員がするだけでは自己満足で終わってしまう。

これまでの経験で、行政よりも議員の方が強い分野がある。それは現場をよく知っていることだ。現場の声、思い、さらには課題に一番身近にいるのが議員だと思っている。

だからこそ、この強みを生かして、個別課題への対応を大切にしながらも、政策レベルへの昇華が出来るような工夫や仕組みを作れれば、鬼に金棒ではないかと考えている。

議会不要論は私は間違いだと思っている。そのために議会は、個別課題を政策レベルにしうるシステムを持つことだ。
今期(この4年間)は、こうしたシステムが一歩でも進むような議会改革を進めることが私に求められている課題だと思っている。


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