熊本市会 鈴木 弘のまちづくりのすすめ

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民主党のグループ 派閥化!?

2010年12月05日 | アラカルト
共同通信編集委員の川上氏によると、民主党のグループが派閥化しているという。その理由として、各グループの会合が毎週木曜に定例化していることを挙げていた。

これまでの民主党のグループは、複数の会に入ったり、掛け持ちをしたり出来ており、緩やかな同好会のようなものとも言われていた。ところが政権を取ってから、この様子が変わって来たという。同じ木曜日に開催が集中することにより、各議員が所属を明確にするように迫られているという。

かつて、あれほど批判していた派閥政治に民主党が進むとすれば、何のための政権交代だったのか。マニフェスト違反だけでなく、政治主導も吹っ飛んでしまう。

川上氏は「政局が不安定になると派閥横断的な議員連盟が生まれるのも自民党と同じ」と一刀両断している。
動物愛護議員連盟だけかと思ったら、食料とエネルギー、内需拡大など、さまざまな看板の議員連盟の結成が相次いでいるという。

熊本市議会にも議員連盟があるが、超党派で結成されるのが原則となっている。政党・会派内だけで結成されることは地方議会では稀である。これは、政党・会派を超えて諸課題を進めていくためで、必ず各会派の代表者が話し合って結成されるのが通例である。

これと比べて、国会での議員連盟の程度の低さが際立つ。政党・会派内で議員連盟を作っても派閥化するだけである。政党・会派内で、政策の精度を上げていくためであれば、プロジェクトで十分である。

このまま民主党の派閥化が進むようであれば、若い政党であるだけに調整能力不足から、これまでの自民党政治以上に対立が先鋭化し、政治の停滞を招くことは必至である。これこそ政権交代をさせた国民にとって最大の不幸である。

ちなみにアップした写真は、第3回マニフェスト大賞の議会グランプリにノミネートされ、北川委員長から賞状を受け取った時の写真である。派閥化は止めて、スタッフも個人献金さえもほとんどない中で、市民のために政策精度を上げようと努力している議員もいることを知って欲しいものだ。


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