熊本市会 鈴木 弘のまちづくりのすすめ

21世紀はそれぞれの地域のことは、それぞれの地域で決めていく時代ではないでしょうか。みんなで一緒に考えてみましょう。

障害児を抱えるお母さんの笑顔が見たい!

2007年03月01日 | アラカルト
今日偶然、前に相談を受けた障害児を抱えるお母さんにお会いした。
私の名前を言って近づいてきた後、開口一番、今もお子さんが市立保育園に通っていると、嬉しそうに報告してくれた。
こうした笑顔に触れる時ほど嬉しい瞬間はない。

私はすぐさま相談の内容を思い出した。
私たち市議会議員の一般質問の機会は、基本的には年に一回しかできない。
相談を受けたとき、すぐに取り上げるべきだと考え、会派として質問してもらった。その内容は大要次のとおり。

ある市民からの相談があった。その内容は、脳性小児麻痺の5歳のお子さん(重度の肢体不自由児)を市立保育園に通園させたいというもの。
結論から言うと、希望された市立保育園には入園させられないとの市からの返事。
事前に市長にも手紙を出し入園をお願いした。

市長からの返事は、やはり正式な入園ではなく、園開放やデイサービスの活用を勧めて終わっていた。
つまり、正式な入園は許可できないとの返事である。

その後、保育園から保留のはがきが届き、お母さんが園に連絡をとっている。そのときの園長とのやり取りを記した手紙を一部紹介しながら質問を続けた。

「市長からの返事が来たでしょう、それを見てわかってもらえたと思いました。」
「就労時間の方が解決してでもですね、重度という点がありますから、この2つが解決できないと入園は無理ですね。」

このやりとりが本当であればお母さんがどれほど傷ついたことか。本市の障害児保育のあり方に疑問を持たざるを得ないと指摘。

その上で、家庭状況を見ながら障害児を受け入れている保育園が全国に多くあること。またその中には、重度障害児を受け入れているところもあることを紹介。熊本市でも受け入れるよう求めた。

この質問が契機となり、その後の市の保育課との協議で、約一ヵ月後だったと思う、そのお子さんは正式に入園許可をしたとの報告があった。またお母さんからもお礼の連絡を頂いた。

あれ以来の出会いである。
そのときのお子さんを抱きかかえながらの出会いであった。
思わず、そのお子さんの頭を撫でながら、よかったですね。頑張って下さい。といって別れた。

私たち議員が取り上げなくても、熊本市がしっかりと対応してくれる日はいつ来るのか。

市役所は市民と直接触れる仕事が多い。だからこそ、結論はどうであれ、まずは市民の気持ちになって考えてみる。そんな熊本市になるまで、現場からの声を届け続けようと、新たに決意した出会いだった。





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