想い、残り後2枚

久しぶりのにわか雨
これぐらいじゃこの暑さは冷めない

想い。
後2枚で終わる8月、暦ではもうすでに秋を告げていると言うのに、なぜか街に住んでいると秋を肌で感じることが少ない。
固められたこのアスファルトの道、灰色の箱物、伸びると有無を言わさず刈り取られる夏草の類、それでも自然の民は何所彼処に住処を変えながら営み、互いに交代しながら、
時間と共に変わる秋の表情を告げている。
人の心は変化しても彼らは自然の維持に努め、精一杯生きながら、自分を保持しながら、子孫を作り、次の世代に繋いでいるのに人はいつも逃げている、そう私を含め。
想い

人はいつも何を想い
何を考え
探し
挫折して悩み
苦悩し
時には自らを断つことによって
現世から逃れようとしている

絶ち
たしかに絶ちは安易で
楽で
一番手っ取り早い方法かも知れない

消滅
残された家族の想い
悲しむ人たちの想い
その想いを考えたことはあるのか　
そう私は問いたい

人はいつも一人
それは違う
生きている全てのものから
想いを感じて欲しい。